株価指数先物【引け後コメント】 短期達成感は意識されるものの、終日2万8000円を挟んだ底堅い値動きに

市況
2022年9月9日 18時54分

大阪12月限

日経225先物 28000 +190 (+0.68%)

TOPIX先物 1947.5 +11.0 (+0.56%)

日経225先物(12月限)は前日比190円高の2万8000円で取引を終了。寄り付きは2万7960円と、シカゴ日経平均先物(2万7865円)を上回る格好から、買い先行で始まった。買い一巡後は2万7860円まで上げ幅を縮める場面もあったが、前場半ばにかけて再び強含むと、一時2万8060円まで買われ、上値抵抗線として意識される25日移動平均線を突破した。25日線までのリバウンド達成で戻り待ちの売りも出やすく、前引けにかけて2万7880円まで軟化したが朝方につけた安値は割り込まず、底堅さが意識された。

グローベックスの米株先物で、NYダウ先物が140ドル、ナスダックは100ポイント程度上昇して推移するなか、日経225先物は後場に入っても底堅い値動きを継続。週末要因から上値の伸びは限られたものの、2万8000円を挟んだ推移だった。

朝方は米国市場の上昇に加え、SQに絡んだ商いの影響もあったと見られる。SQ値は2万8253円40銭と高い水準だったものの、日経平均株価が寄り付き後早い段階でSQにタッチしたことで、幻のSQとはならず、心理的な上値抵抗といった見方にはつながらなかった。SQに絡んだ商いは推定で日経平均型が755億円の買い超、TOPIX型は1億4000万円ほどの買い超となった。日経平均型では1銘柄当たり9万5000株程度の買い越しである。

このSQの需給が一巡し上げ幅を縮める場面も見られたが、2万8000円を上回って推移しており、ショートを仕掛けづらくさせた。一方で、押し目待ちのロングサイドがエントリータイミングを引き上げたことが底堅さにつながった可能性はありそうだ。

なお、米国市場はグローベックスの動きから続伸が期待されるものの、NYダウは現在75日移動平均線を下回っており、売られ過ぎによる買い戻しの範囲内である。ナスダックは75日線水準まで戻していたため、主要な指数が75日線を明確に上放れてくるようだと、東京市場でもセンチメントの改善につながろう。

NT倍率は先物中心限月で14.37倍に上昇した。朝方には一時14.42倍まで切り上がり、同水準に位置する25日線を捉えている。いったんは利益確定に伴うNTロングのリバランスが入りやすいところであろう。ただし、米国市場では再来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%利上げはほぼ織り込まれている。このため、FOMC通過後を狙った押し目待ちのロングが意識されてくる可能性があり、押し目ではNTロングのポジションを構築する動きが強まりそうだ。

手口面では、日経225先物はUBSが1770枚、ABNアムロが1640枚、ソジェンが430枚程度の売り越しに対して、ドイツが1340枚、みずほが1000枚、BofAが990枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1750枚、BNPパリバが1540枚、BofAが520枚程度の売り越しに対して、バークレイズが2950枚、ドイツが1330枚程度の買い越しだった。

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