トビラシステムズ---3Qも前年同期比2ケタ増収、迷惑情報フィルタ事業が順調に推移
トビラシステムズ<4441>は9日、2022年10月期第3四半期(21年11月-22年7月)決算を発表した。売上高が前年同期比18.2%増の12.50億円、営業利益が同7.6%減の4.16億円、経常利益が同9.4%減の4.07億円、四半期純利益は同21.1%減の2.44億円となった。
同社は犯罪抑止に効果的な迷惑情報フィルタ事業に注力してきた。固定電話向けフィルタサービスにおいては、KDDI<9433>と共同で、国内初、専用機器不要で固定電話への迷惑電話を自動遮断する「迷惑電話自動ブロック」の提供中であり、KDDIのグループ会社であるJCOMの「迷惑電話自動ブロックサービス」にも活用されている。迷惑電話対策アプリ「トビラフォンモバイル」は、アプリとして初めて公益財団法人全国防犯協会連合会推奨の「優良迷惑電話防止機器」に認定され、詐欺の被害防止への有効性がより一層認められた。また、迷惑広告コンテンツをブロックするアプリ「280blocker」は、認知拡大に努めた。クラウド型ビジネスフォンサービス「トビラフォンCloud」は、回線敷設や機器を設置することなく、市外局番を用いた固定電話番号による発着信が可能なオプションサービスを提供している。利便性が高いサービスで、ユーザーから高く評価されている。法人向けに「トビラフォン」の機能を強化した「トビラフォンBiz」は東日本電信電話(NTT東日本)、西日本電信電話(NTT西日本)のセレクトアイテムに登録され、受注件数が昨年度と比較し大幅に増加した。新規ビジネスとしては、営業トークを可視化し、データドリブンセールスを実現するAI搭載型営業ツール「Talk Book(トークブック)」を提供している。このような各種施策により、月間利用者数の増加を図り、2022年7月末時点には1,500万人を突破した。
迷惑情報フィルタ事業の売上高は前年同期比20.9%増の12.05億円、セグメント利益は同3.4%増の6.96億円となった。
2022年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比14.8%増の16.36億円、営業利益が同11.5%減の5.13億円、経常利益が同12.8%減の5.04億円、当期純利益が同13.7%減の3.33億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》