13日の株式相場見通し=頑強、欧米株全面高も上値重いか
13日の東京株式市場は、日経平均株価が前日終値近辺で頑強な値動きとなりそうだが上値も重そうだ。前日の欧州株市場は全面高となり、米国株市場でもリスク選好の流れが続いた。米国ではインフレに対する警戒感がやや後退している。今月のFOMCでの0.75%の政策金利引き上げをマーケットが織り込む一方、インフレのピークアウトが近いとの見方から今後のFRBの金融引き締め策に対する過度な懸念が和らいでおり、ハイテク株などを中心に買い戻しを誘っている。東京市場では前日まで日経平均が3営業日続伸し、この間に1100円強も水準を切り上げていることから買い疲れ感も浮上している。目先的には利益確定売り圧力も意識されやすい。日本時間今晩に発表が予定される8月の米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの思惑から、2万8000円台後半では買いが手控えられる可能性もある。取引時間中は米株価指数先物の動きなどを横目に値を消すような展開も考えられる。
12日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比229ドル63セント高の3万2381ドル34セントと4日続伸。ナスダック総合株価指数は同154.104ポイント高の1万2266.411だった。
日程面では、きょうは8月の企業物価指数、7~9月期法人企業景気予測調査、5年物国債の入札など。海外では8月の英失業率、9月のZEW独景気予測指数、8月の米消費者物価指数(CPI)、8月の米財政収支など。