神戸物産---3Q増収増益、業務スーパー事業ではメディアやSNSへの露出により順調に売上高が増加
神戸物産<3038>は12日、2022年10月期第3四半期(21年11月-22年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.2%増の3,000.16億円、営業利益が同2.9%増の218.47億円、経常利益が同6.5%増の236.38億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同7.1%増の159.32億円となった。
業務スーパー事業の売上高は前年同期比11.4%増の2,926.02億円となった。当第3四半期累計期間においては、国内グループ工場で製造するオリジナル商品や、世界の本物をコンセプトに自社で直輸入しているプライベートブランド商品を中心にベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店48店舗、退店19店舗、純増29店舗の結果、総店舗数は979店舗となった。新規出店の内訳としては、直轄エリア35店舗、地方エリア13店舗となっている。出店に関しては九州地方を中心として全国的に新規出店があった。経営成績については、物価上昇による仕入れコストの増加があったが、価格戦略が功を奏したことや、「業務スーパー」のプライベートブランド商品が多くのメディアやSNSで取り上げられ、業績の拡大が続いている。
外食・中食事業の売上高は前年同期比96.4%増の51.69億円となった。当第3四半期累計期間においては、日本最大級の大型バイキングチェーンである「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店1店舗、退店7店舗、純減6店舗の結果、総店舗数は9店舗となった。焼肉オーダーバイキングの「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店5店舗、退店0店舗、純増5店舗の結果、総店舗数は15店舗となった。また、中食業態である「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店24店舗、退店0店舗、純増24店舗の結果、総店舗数は全国で73店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」については、新型コロナウイルス感染症の影響を受けて一部店舗が閉店したが、1店舗がリニューアルオープンした他、営業店舗においてはメニューの改廃などを行い、徐々に顧客の来店が回復してきている。「プレミアムカルビ」については、多くの顧客に利用されており、順調に推移している。それに店舗数の増加も相まって、事業規模の拡大による効率化が進んでいる。「馳走菜(ちそうな)」については、業務スーパーの来店客数の増加や新型コロナウイルス感染症対策の実施が功を奏したことや、店舗数の大幅な増加により売上高を拡大している。
エコ再生エネルギー事業の売上高は前年同期比12.0%増の22.20億円となった。当第3四半期累計期間においては、新たに福島県西白河郡西郷村で1ヵ所の太陽光発電所が稼働した。これにより、稼働中の発電所と発電量は、太陽光発電所が18ヵ所で約51.0MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなっている。
2022年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.0%増の3,800.00億円、営業利益が同5.4%増の288.00億円、経常利益が同0.4%増の292.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の198.00億円とする期初計画を据え置いている。
《ST》