株価指数先物【引け後コメント】 FOMC通過後はテクニカル面でもトレンドが強まりやすいタイミング

市況
2022年9月21日 18時11分

大阪12月限

日経225先物 27120 -330 (-1.20%)

TOPIX先物 1902.0 -24.0 (-1.24%)

日経225先物(12月限)は前日比330円安の2万7120円で取引を終了。寄り付きは2万7250円と、シカゴ日経平均先物(2万7230円)にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まった。寄り付きを高値に下落幅を広げており、前場終盤にかけて一時2万7060円まで売られた。売り一巡後は2万7060円~2万7120円辺りで推移するなか、後場に入り2万7150円まで持ち直す場面も見られた。ただし、こう着感の強い値動きからリバウンドは限られ、反対に現物の取引終了直後には持ち高調整の売りにより、一時2万7030円と9月7日につけた直近安値にツラ合わせした。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果待ちとなるなか、売り先行で始まった。その後は75日移動平均線に上値を抑えられ、オプション権利行使価格の2万7250円が抵抗となり、権利行使価格の2万7000円~2万7250円でのレンジ推移となった。

グローベックスの米株先物も不安定な値動きを見せており、日経225先物のナイトセッション開始前後には大きく下押す場面も見られた。その後は持ち直しており、日本時間の午後5時半時点では小幅ながらプラス圏で推移している。FOMCの結果待ちでポジションは取りづらいが、短期的には仕掛け的なショートのトレードが入りやすいようだ。

日経225先物は9月7日の直近安値とのダブルボトム状態となり、FOMCでコンセンサス通り0.75%利上げが決定されてアク抜けとなれば、理想的なリバウンド見せてくる可能性はあるだろう。一方で、ボリンジャーバンドの-2σは2万6870円辺りまで切り下がってきており、1.0%の利上げやパウエルFRB議長の会見内容によっては、下へのバイアスが強まりそうだ。

また、ロシアのプーチン大統領が国民向けのテレビ演説を行い、戦地に派遣する兵士について、予備役など国民を部分的に動員する大統領令に署名したと報じられている。ウクライナ侵攻を続ける考えを改めて強調するなど、地政学リスクを警戒したポジション圧縮などにも注意しておきたい。

なお、NT倍率は先物中心限月で14.25倍と前日比横ばいだった。朝方にボリンジャーバンドの-2σまで低下する場面も見られたが、その後は持ち直しており、いったんはNTショートのポジションをクローズする形での、NTロングによる動きと見られる。

手口面では、日経225先物はゴールドマンが1450枚、BofAが870枚、JPモルガンが680枚程度の売り越しに対して、ABNアムロが3000枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はJPモルガンが2790枚、HSBCが750枚、ドイツが680枚程度の売り越しに対して、BNPパリバが2240枚、モルガンSが1830枚程度の買い越しだった。ABNアムロ、BNPパリバの買いについては、裁定解消(現物売り・先物買い)であろう。

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