話題株ピックアップ【夕刊】(1):VIX短先物、日電波、IDEC

注目
2022年9月26日 15時13分

■VIX短先物 <1552>  2,353円  +168 円 (+7.7%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が大幅に3日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時には上昇する特性を持つ。23日の米VIX指数は前日に比べ2.57(9.40%)ポイント高の29.92に上昇し一時32.31まで値を上げた。米国のインフレ懸念を背景にした積極的な利上げが景気後退を引き起こすことが警戒され、同日のNYダウは大幅安となり3万ドルを割り込み、年初来安値を更新した。こうしたなか、3連休明けの東京市場ではVIX短先物が買われている。

■日本電波工業 <6779>  1,537円  +105 円 (+7.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ

日本電波工業<6779>は急伸。前週22日に23年3月期業績予想の上方修正を発表。営業利益を50億円から80億円(前期比54.4%増)へ増額しており、これを好感した買いが流入した。売上高も500億円から540億円(同18.9%増)へ引き上げた。車載向けや移動体通信向けを中心に売り上げが伸びることや、為替の円安が業績を押し上げる見通し。

■中部鋼鈑 <5461>  1,063円  +70 円 (+7.1%)  本日終値

中部鋼鈑<5461>は急騰し連日で年初来高値を更新。22日の取引終了後、23年3月期連結業績予想について、営業利益を47億円から94億円(前期比69.2%増)へ、純利益を31億円から61億円(同61.2%増)へ上方修正し、あわせて中間10円・期末25円の年35円を予定していた年間配当予想を中間20円・期末50円の年70円(前期43円)へ引き上げると発表しており、これを好感した買いが入った。需要先の在庫調整などにより主力製品である厚板の販売数量が計画を下回る見込みとなり、売上高は832億円から782億円(同21.4%増)へ下方修正した。ただ、主原料の鉄スクラップ価格は予想を下回ることが利益を押し上げる見通し。

■スズデン <7480>  2,154円  +134 円 (+6.6%)  本日終値

スズデン<7480>が大幅続伸。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を594億円から624億円(前期比4.5%増)へ、営業利益を27億円から33億1000万円(同8.5%増)へ、純利益を19億3000万円から23億円(同1.8%減)へ上方修正し、あわせて55円を予定していた中間配当を76円に引き上げたことが好感された。得意先の生産活動が足もとで好調に推移していることが要因としている。なお、年間配当は132円(前期122円)となる予定だ。

■ゲオホールディングス <2681>  1,812円  +71 円 (+4.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位

ゲオホールディングス<2681>が続伸し、年初来高値を更新した。同社はきょう、グループのゲオが今年3月からテストマーケティングを実施していた配送無料の宅配型トランクルームサービス「2nd STORAGE(セカンドストレージ)」の本格展開を開始すると発表。新たな買い手掛かりとなったようだ。これまでのサービス対象エリアは中央区、港区、江東区、品川区だったが、10月1日から千代田区、新宿区、目黒区、渋谷区を新たに追加。更なるサービスエリアの拡大も予定しており、それに伴い会員数の増加を目指すとしている。

■IDEC <6652>  2,995円  +36 円 (+1.2%)  本日終値

IDEC<6652>が3日ぶりに反発。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を745億円から835億円(前期比18.0%増)へ、営業利益を108億円から134億円(同38.5%増)へ、純利益を75億円から94億円(同19.0%増)へ上方修正したことが好感された。日本・米国・欧州・中国及び東南アジアなどの主要市場で、スイッチ事業をはじめとする各事業の売上高が想定以上に増加する見通しであることが要因としている。

■ベクトル <6058>  1,060円  +10 円 (+1.0%)  本日終値

ベクトル<6058>が5日ぶりに反発。22日の取引終了後、Webソリューションを中心としたデジタル広告事業を展開するターミナル(東京都目黒区)から、デジタル広告事業を9月30日付で譲り受けると発表しており、これが好材料視された。今回の事業譲受により、ベクトルがこれまで提供してきた戦略PRを起点としたデジタルマーケティングサービスの幅が広がるほか、デジタルマーケティングを起点とした戦略PRサービスの提供も可能となるため、これまで以上に効果的なマーケティングサービスを提供できるようになるという。譲受価格は11億円。なお、同件による23年2月期業績への影響は軽微としている。

■アイザワ証券グループ <8708>  641円  +5 円 (+0.8%)  本日終値

アイザワ証券グループ<8708>は3日ぶりに反発。連結子会社のアイザワ証券が22日の取引終了後、包括的業務提携先である西京銀行(山口県周南市)で取り扱う公共債及び投資信託の窓販業務など、一部の登録金融機関業務に係る顧客の証券口座に関する権利義務を承継することの検討を進めることについて合意し、基本合意書を締結したと発表しており、これが好感された。両社の金融商品仲介業務における新たな協業態勢を構築するためとしている。なお、同件による23年3月期の連結業績への影響は軽微としている。

■キトー <6409>  2,718円  +21 円 (+0.8%)  本日終値

キトー<6409>がしっかり。22日の取引終了後、5月に発表したクレーン用吊り下げ器具製造の米クロスビー・グループとの経営統合に伴う同社に対するTOBについて、9月26日から開始されると発表したことからTOB価格の2725円を意識した動きとなっている。クロスビー同様に米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)傘下のLifting Holdings BidCo(東京都千代田区)が買付期間9月26日から10月25日まででTOBを実施する。買付予定株数は2072万6019株(下限1381万7400株、上限設定なし)で、TOB成立後、キトーは所定の手続きを経て上場廃止となる可能性がある。同時に23年3月期の連結業績予想について、売上高を700億円から770億円(前期比23.2%増)へ、営業利益を65億円から70億円(同13.2%増)へ、純利益を42億円から50億円(同9.6%増)へ上方修正した。足もとの需要が北米市場を中心に堅調なことに加えて、想定以上に円安が進んだことが寄与する。

■エスプール <2471>  1,028円  +5 円 (+0.5%)  本日終値

エスプール<2471>は続伸。22日の取引終了後、子会社で広域行政BPOサービスを提供するエスプールグローカルが、滋賀県長浜市に隣接する複数の自治体業務を受託するシェアード型のBPOセンターを開設すると発表しており、これが好材料視された。エスプールグローカルは、複数の自治体から同一の業務を集約して受託するシェアード型のBPOセンターを全国で展開しており、長浜市での取り組みは全国で12拠点目となるセンターの開設となる。なお、同センターは「イオン長浜」への出店となり、23年3月に開設を予定している。

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