NY株式:NYダウ458ドル安、リセッション懸念が再燃
米国株式市場は反落。ダウ平均は458.13ドル安の29255.61ドル、ナスダックは314.13ポイント安の10737.51で取引を終了した。4-6月期価格指数確定値が1981年以来で最高となったほか、週次新規失業保険申請件数が予想外に減少したため大幅利上げを織り込む長期金利の上昇で、寄り付き後、下落。一部企業が売り上げに悲観的見通しを示したため景気後退懸念も再燃しさらなる売り圧力となり終日軟調に推移した。携帯端末のアップル(AAPL)の下落も相場を一段と押し下げ、引けにかけて一段安となった。セクター別では自動車・自動車部品やテクノロジー・ハード・機器の下落が目立った。
携帯端末のアップル(AAPL)はアナリストがマクロ経済の悪化による需要鈍化を想定し、同社の見通しや目標株価を引き下げ、大幅安。中古車販売のカーマックス(KMX)は第2四半期決算で1株利益前年比54%減益を計上、売上が急速に落ち込んだと警告し、大きく売られた。ドラッグストアチェーンのライトエイド(RAD)は四半期決算で予想上回る赤字を計上したほか、通年の業績見通しを引き下げ大幅下落。また、ベッド・バス・アンド・ビヨンド(BBBY)は四半期決算で売上28%減と、損失拡大が嫌気され売られた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)はコストが上昇する一方で、パンデミックによる特需後退による業績低迷で、ディックス・スポーティング・グッズ(DKS)との提携により同社製製品を販売する計画が明らかになり、下落。
半導体部品メーカーのマイクロン・テクノロジー(MU)は取引終了後に四半期決算を発表。調整後の1株利益が予想を上回り、時間外取引で買われている。
HorikoCapitalManagementLLC
《FA》