株価指数先物【引け後コメント】 ナイトセッションで2万7000円を回復、戻り一巡感もショートは避けておきたい

市況
2022年10月4日 18時10分

大阪12月限

日経225先物 26910 +680 (+2.59%)

TOPIX先物 1903.5 +55.5 (+3.00%)

日経225先物(12月限)は、前日比680円高の2万6910円で取引を終了。寄り付きは2万6640円と、シカゴ日経平均先物(2万6595円)を上回って始まった。開始直後につけた2万6630円を安値にリバウンド基調が強まり、前場半ばには一時2万6930円まで買われた。前引けにかけては利益を確定する動きも見られ、2万6760円まで上げ幅を縮めたものの、2万6800円を挟んで底堅い値動きを継続。ランチタイムで再び2万6900円水準を回復すると、後場の取引開始早々に日中高値を更新した。その後も終盤にかけて高値圏を推移し、大引け間際には2万6990円まで上げ幅を広げた。

日経225先物はギャップアップで始まり、前引け間際に若干の調整を見せたほかは、日中を通じてリバウンド基調が継続した。英国の財政悪化への懸念が和らいだほか、9月の米ISM製造業総合景況指数が予想を下回ったことで、米欧の主要中央銀行が利上げペースを緩めるとの思惑が高まった。これを受けた米国市場の流れを引き継ぐ格好で、ショートカバーが強まった。ただし、日経225先物は足元で出来高は増えておらず、ショートカバーを狙った仕掛け的なロングの動きは限られていたと見られる。米国では5日に9月のADP雇用統計、9月のISM非製造業景況指数、7日には9月の雇用統計の発表を控えているほか、短期的な過熱感なども警戒されているだろう。

なお、グローベックスの米株先物は、NYダウが400ドルに迫るリバウンドを見せているほか、ナスダック100先物は200ポイントを超える上昇で推移している。日経225先物のナイトセッションは一時2万7020円と節目の2万7000円を回復する場面が見られた。節目を回復したほか、2万7200円辺りに位置する25日、75日移動平均線に接近してきたこともあり、いったんは戻り一巡との見方にも向かいやすい水準であろう。ただし、2万7200円処を捉えてくるようだと、次のターゲットは一気に9月14日の戻り高値2万8470円辺りに切り上がるため、過熱感を警戒しつつもショートは避けておきたいところだ。

NT倍率は先物中心限月で14.13倍に低下した。朝方のギャップスタートで14.21倍に上昇したものの、その後はトレンドに沿った調整となった。東証プライム市場の騰落銘柄は値上がり数が9割超を占めるなか、TOPIX型のインデックス買いが断続的に入っていたようだ。米半導体株のリバウンドが継続するようであれば、NTロングのタイミングを探るスタンスになろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2400枚、JPモルガンが1170枚、UBSが910枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1470枚、みずほが1330枚、ゴールドマンが980枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが6070枚、ABNアムロが2000枚、バークレイズが2000枚、BNPパリバが1790枚程度の売り越しに対して、ゴールドマンが7710枚、BofAが2270枚、クレディスイスが1250枚、ドイツが1030枚程度の買い越しだった。売り方は裁定買い(先物売り・現物買い)に伴う商いと見られ、買い方はショートカバーが中心となったようだ。

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