4日の米国市場ダイジェスト:NYダ825ドル高、大幅利上げ継続の警戒感が緩和

市況
2022年10月5日 7時39分

■NY株式:NYダ825ドル高、大幅利上げ継続の警戒感が緩和

米国株式市場は続伸。ダウ平均は825.43ドル高の30316.32ドル、ナスダックは360.97ポイント高の11176.41で取引を終了した。債務健全性への懐疑的見方に株式が売られていた金融のクレディスイス株が持ち直したため市場混乱への警戒感が後退し欧州からの流れを継いだ買いに、寄り付き後、上昇。その後、8月JOLT求人件数が予想を下回り7月から大幅に減少した結果を受け労働市場の需要鈍化を見込み大幅利上げ継続観測が緩和。長期金利が一段と低下すると、さらなる上昇に繋がった。セクター別では銀行、半導体・同製造装置が特に上昇。

短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)が最初に合意した通り当初の提示価格での買収を進める考えを示したため買戻しが加速し、大幅高。テスラは、キャシー・ウッド氏運営のアークファンドが押し目で同社株を購入したことが明らかになり、上昇した。同業のリビアン・オートモーティブ(RIVN)は第3四半期の生産が前四半期に比べ67%増と目標達成が可能であることが明らかになり、上昇。ネット再販のポッシュマーク(posh)は韓国の検索エンジン、ネイバーによる買収で合意したと発表し、大幅高となった。自動車メーカーのフォード(F)は今四半期の売り上げの結果で、同社製電気自動車ピックアップトラックF150の需要の伸びが明らかになり、上昇。オンライン小売のアマゾン(AMZN)は企業の採用凍結を発表したが、アナリストの投資判断引上げで株価は上昇した。

連邦準備制度理事会(FRB)のジェファーソン理事は就任後初の講演で、インフレと闘う強い決意を表明し、タカ派色を維持した。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル弱含み、11月FOMCでの小幅利上げ観測強まる

4日のニューヨーク外為市場でドル・円は144円93銭から143円90銭まで下落し、144円07銭で引けた。豪準備銀が金融政策決定会合で予想に反し小幅な利上げに留めたこととや米8月JOLT求人件数が7月から予想以上に減少し昨年6月来で最低となったため、11月連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が後退し、長期金利低下に伴いドル売りが優勢となった。

ユーロ・ドルは0.9883ドルから0.9999ドルまで上昇し、0.9988ドルで引けた。ユーロ・円は143円21銭から144円08銭まで上昇した。大幅利上げへの脅威が後退し、リスク選好の円売りが優勢となった。ポンド・ドルは1.1323ドルから1.1489ドルまで上昇。ドル・スイスは0.9885フランから0.9785フランまで下落した。

■NY原油:続伸で86.52ドル、欧米株高などを意識した買いが入る

NY原油先物11月限は続伸(NYMEX原油11月限終値:86.52 ↑2.89)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物11月限は、前営業日比+2.89ドルの86.52ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは83.22ドル-86.98ドル。アジア市場の序盤に83.22ドルまで売られたが、欧米株高やユーロ高を意識した買いが入ったことでニューヨーク市場の序盤にかけて86.98ドルまで一段高となった。その後は上げ渋ったが、通常取引終了後の時間外取引でも86ドル台で推移。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 32.38ドル +1.29ドル(+4.15%)

モルガン・スタンレー(MS) 83.97ドル +3.59ドル(+4.47%)

ゴールドマン・サックス(GS)314.87ドル +15.72ドル(+5.25%)

インテル(INTC) 27.70ドル +0.73ドル(+2.71%)

アップル(AAPL) 146.10ドル +3.65ドル(+2.56%)

アルファベット(GOOG) 102.41ドル +3.11ドル(+3.13%)

メタ(META) 140.28ドル +1.67ドル(+1.20%)

キャタピラー(CAT) 179.63ドル +8.40ドル(+4.91%)

アルコア(AA) 40.23ドル +2.84ドル(+7.60%)

ウォルマート(WMT) 134.25ドル +1.72ドル(+1.30%)

《ST》

提供:フィスコ

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