株価指数先物【引け後コメント】 抵抗線接近で利食い優勢も、売り方にとってはカバーを進めておきたいところ(訂正)

市況
2022年10月5日 18時25分

大阪12月限

日経225先物 27080 +170 (+0.63%)

TOPIX先物 1911.5 +8.0 (+0.42%)

日経225先物(12月限)は、前日比170円高の2万7080円で取引を終了。寄り付きは2万7140円と、シカゴ日経平均先物(2万7170円)にサヤ寄せする格好から買い先行で始まった。現物の寄り付き直後にナイトセッションつけた2万7190円まで買われたものの突破できず、同水準に位置する25日、75日移動平均線が心理的な抵抗として意識されるなか、次第に利益確定に向かわせた。もっとも、急ピッチの上昇で節目の2万7000円を超えてきたこともあり、利食いの動きは想定線であった。前場半ばには2万7010円まで上げ幅を縮めたものの、下を仕掛けてくる動きもなく、後場は買い戻しが入って2万7140円辺りまで戻す場面も見られた。

グローベックスの米株先物はNYダウが200ドル近く下落して推移していたこともあり、短期的なロングも手控えられたようだ。ただし、NYダウは直近の自律反発で3万ドルを回復していたこともあり、利食いの動きは想定内であろう。また、9月のADP雇用統計、9月のISM非製造業景況指数の発表を控えて、手掛けづらさもあったと見られる。とはいえ、このところの米国の経済指標は予想を下回る結果が相次いでおり、市場では米連邦準備理事会(FRB)のタカ派姿勢が緩まるとの見方も高まってきている。楽観視は禁物だが、売り方にとってはカバーを進めておきたいところであろう。

なお、日経225先物はナイトセッションで売りが先行しており、一時2万6920円まで売られる場面も見られている。米国市場の動向次第では再びセンチメントを冷ます可能性はあろうが、5日線が位置する2万6630円辺りやボリンジャーバンドの-1σが位置する2万6500円辺りで底堅さが見られるようであれば、直近のリバウンドに対する調整の範囲内であることから、押し目狙いのロングスタンスでの対応となろう。

また、2万7200円水準には25日、75日線のほか52週線も位置する。さらに一目均衡表の「雲」の下限水準でもあるため、テクニカル面では仕掛けづらい。そのため、この水準をクリアしてくる局面ではシグナルの好転とともに、ショートカバーが強まりやすいほか、本格的なリバウンド狙いに伴うロングも入りやすいだろう。

手口面では、日経225先物は野村が1460枚、ABNアムロが800枚程度の売り越しに対して、バークレイズが1550枚、ソジェンが1180枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はモルガンSが3040枚、ゴールドマンが1250枚、バークレイズが1190枚、ABNアムロが1130枚程度の売り越しに対して、JPモルガンが4060枚、野村が2250枚、ドイツが1080枚程度の買い越しだった。

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