NY株式:NYダ346ドル安、FRBのタカ派姿勢維持を警戒
ダウ平均は346.93ドル安の29926.94ドル、ナスダックは75.33ポイント安の11073.31で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)の急速な利上げを懸念する売りが続き、寄り付き後、下落。低調な雇用関連指標を受けて長期金利が低下すると、安心感に一時上昇に転じた。しかし、FRBの3人の高官がそろって、インフレが高過ぎるため利上げを継続していく必要があると再表明すると過剰な利上げを警戒した売りに押され再び下落。長期金利も上昇し、引けにかけて、主要株式指数は下げ幅を拡大し終了た。セクター別ではエネルギーが上昇した一方で、電気通信サービスが下落。
製薬会社のイーライリリー(LLY)は同社開発の2型糖尿病治療薬「チルゼパチド」を巡り食品医薬品局(FDA)が迅速審査するファスト・トラックの適用を承認したため、速やかに使用が許可されるとの期待を受け、買われた。在宅フィットネス事業を展開するペロトン・インタラクティブ(PTON)は成長支援目指すコスト削減の一環で追加雇用削減計画を発表し、上昇。大麻ベースの薬剤開発ティルレイ・ブランズ(TLRY)などの麻薬関連株は、バイデン政権が大麻所持のみによる受刑囚赦免を発表したため大麻合法化への期待に買われた。検察のアルファベット(GOOG)はグーグルのピクセル7新型スマートフォーン、ウォッチを発表し、上昇。
一方、航空機エンジンや発電機などを手掛けるゼネラル・エレクトリック(GE)は再生エネルギー事業の再編の一環として洋上風力発電部門での従業員全体の2割雇用削減策を発表、さらなる雇用削減の可能性も警告し、売られた。
半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は取引終了後、第3四半期の売上総利益見通しの下方修正を発表。時間外取引で売られている。
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《FA》