AMDが暫定決算を受け下落 PC需要の低迷が響く=米国株個別
AMD<AMD>が下落。前日引け後に7-9月期(第3四半期)の暫定決算を公表し、売上高が約56億ドルと予想(67.1億ドル)を下回ったほか、粗利益率も50%と予想(54%)を下回る見通しを示した。
同社は声明で、「PC市場の低迷によるプロセッサの出荷減少およびサプライチェーン全体での大幅な在庫調整により、クライアント分野の売上高が予想を下回った」と発表。また、「粗利益率が予想を下回ったのは、主にクライアント・プロセッサー出荷台数および平均販売価格の下落による売上高の減少によるものだ」とも述べた。
第3四半期の業績には、主にグラフィックス及びクライアントビジネスにおける在庫、価格及び関連する引当金として約1.6億ドルが計上される見込み。一方。「データセンターやエンベデッド、ゲーム分野の業績には満足している」と述べた。
アナリストは、「予想はすでに下方修正されているが、PC部門の状況はその後も悪化しているようで、他の半導体企業に影響を与える可能性が高い。PC需要の低迷はすぐには回復せず、株価はリスク回避のような反応を示すかもしれない」と述べた。
(NY時間10:04)
AMD<AMD> 62.26(-5.60 -8.25%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美