ウォルマートが上昇 「ウォルマート+」の評価額が約450億ドルに達するとの指摘も=米国株個別
ウォルマート<WMT>が上昇しており、ダウ平均をサポートしている。アナリストが、同社の会員制プラン「ウォルマート+」の評価額が約450億ドルに達する可能性があり、投資家はまだそれを株価に織り込んでいないと指摘している。
同社は2020年にアマゾン・プライム会員などに対抗するため、ウォルマート+を開始。会員は月額12.95ドルを支払うことで、送料や配達料の無料化、燃料の節約、特典、限定セールの利用が可能となる。8月現在の会員はパラマウント+の動画配信プランも無料で利用できる。開始以来、ウォルマートは加入者数を厳重に秘密にし公開していない。それが株価の重荷になっている可能性があるという。
同アナリストは「われわれは様々な情報源から見積もりをしてきたが、投資家のフィードバックは、明確なコンセンサスがないことを示唆している。このため、同サービスの会員数増加の進展と利益に対する評価は株価に十分に反映されているとは思えない」と指摘した。
同アナリストは、米世帯の14.4%に相当する1850万人程度が会員になる可能性があると推定。会員が1人当たり年約2500ドルの売上高をもたらすと仮定すると、ウォルマートのプログラムは約450億ドルで評価され、ウォルマートの株価に17ドル加算されると試算している。会費だけでも年約20億ドルの収入を得る勢いであるとも付け加えた。
同アナリストは投資判断を「買い」、目標株価を150ドルに据え置いた。
(NY時間14:02)
ウォルマート<WMT> 133.59(+4.27 +3.30%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美