FOMC議事録で買いも一時的な反応=米国株後半

市況
2022年10月13日 4時45分

NY株式12日(NY時間15:31)

ダウ平均   29295.97(+56.78 +0.19%)

ナスダック   10439.90(+13.71 +0.13%)

CME日経平均先物 26390(大証終比:0 0.00%)

NY時間の終盤に入ってダウ平均は小幅高で推移している。午後になって9月分のFOMC議事録が発表になったが、株式市場は買いの反応が見られた。議事録では「少な過ぎは多過ぎよりも代償が大きい」とタカ派姿勢を強調する一方で、一部からは「リスク軽減のために引き締めを調整する必要がある」との主張も出ていたことが明らかとなった。引き続きタカ派色が強い内容ではあるものの、市場の予想ほどタカ派が一辺倒という印象でもなかったようだ。ただ、一時的な反応に留まっている。

きょうのNY株式市場は方向感のない展開。取引開始前に発表になった9月の生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことで、売り先行で始まったものの、直ぐに買い戻されている。明日の米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、結果と市場の反応を確認したい意向も強いようだ。

明日の米CPIについて市場では、FRBのタカ派姿勢を確認する内容になるとの見方が有力視されている。しかし、米CPIの上昇幅は、期待ほどではないが、今年初めよりは鈍化傾向も見せている。明日のCPIがFRBのタカ派姿勢を確認する強さだったとしても、サプライズはないとの指摘も聞かれる。

いずれにしろ、FRBのタカ派姿勢、リセッション(景気後退)への警戒感が高まる中、明日の米CPIに市場がどう反応するか注目される。

銀行株が堅調。今週末に第3四半期の決算発表が予定されているが、足元の数字は底堅い内容も見込まれているものの、先行きに関しては弱い見通しを示してくるとの警戒感も高まっている。特に注目は、先行きの不透明感が高まる中、銀行が不良債権にどの程度の引当金を積むかだという。

ペプシコ<PEP>が取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、予想を上回る好調な数字を発表した。ガイダンスも好調。同業のコカ・コーラ<KO>も買いが膨らんだ。

AIG<AIG>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価も従来の57ドルから64ドルに引き上げた。

ベッド・バス&ビヨンド<BBBY>が上昇。同社のアドバイザーが債権者を集め、2024年に満期が到来する社債をより長期の社債に繰延べてもらうよう要請していると伝わった。

ワクチン開発のモデルナ<MRNA>が大幅高。メルク<MRK>が個別化がんワクチン「mRNA-4157/V940」の共同開発・商業化のオプションを行使し、第3四半期にモデルナに対して2億5000万ドルを支払ったと発表。

サイバーセキュリティのノウビー4<KNBE>が大幅高。投資会社ビスタ・エクイティによる1株24.90ドルでの買収に合意した。

アルミのアルコア<AA>が上昇。取引時間中にバイデン政権がロシアのアルミニウムを対象とした制裁措置を検討していると伝わった。

レストラン運営のエル・ポヨ・ロコ<LOCO>が大幅高。前日引け後に取締役会が1株1.50ドルの特別配当と2000万ドルの自社株買い計画を発表した。

ペプシコ<PEP> 169.51(+6.92 +4.26%)

コカ・コーラ<KO> 55.12(+0.64 +1.17%)

モデルナ<MRNA> 131.44(+10.72 +8.88%)

AIG<AIG> 49.18(+1.13 +2.35%)

ベッド・バス<BBBY> 5.21(+0.16 +3.07%)

ノウビー4<KNBE> 24.35(+2.76 +12.76%)

アルコア<AA> 40.55(+2.70 +7.12%)

エル・ポヨ・ロコ<LOCO> 10.56(+1.46 +16.04%)

アップル<AAPL> 138.49(-0.49 -0.35%)

マイクロソフト<MSFT> 226.35(+0.94 +0.42%)

アマゾン<AMZN> 113.20(+0.99 +0.88%)

アルファベットC<GOOG> 98.47(+0.42 +0.43%)

テスラ<TSLA> 216.86(+0.36 +0.17%)

メタ・プラットフォームズ<META> 127.60(-0.94 -0.73%)

AMD<AMD> 58.06(+0.43 +0.75%)

エヌビディア<NVDA> 115.40(-0.46 -0.40%)

ツイッター<TWTR> 50.03(-0.04 -0.08%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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