話題株ピックアップ【夕刊】(1):ウエストHD、TKP、ファストリ
■ウエストHD <1407> 4,450円 +560 円 (+14.4%) 本日終値
ウエストホールディングス<1407>は急伸。午前10時に23年8月期の連結業績予想を発表。売上高は前期比8.8%減の612億7600万円を計画する一方、営業利益は同44.7%増の112億4700万円、経常利益は同46.0%増の106億4700万円、純利益は同70.0%増の72億4000万円を見込む。過去最高益を更新する見通しが示されたことに加え、25年8月期の売上高を1038億4700万円、営業利益を229億8300万円などとする3カ年の事業計画を公表。決算発表直後、同社株は売られる場面もあったが、中期的な業績拡大の計画を評価した買いが入り切り返した。同社は産業用の太陽光発電やグリーン電力の需要などを取り込み、事業拡大につなげる。
■いちご <2337> 349円 +38 円 (+12.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率3位
いちご<2337>は急伸し、年初来高値を更新した。13日の取引終了後に23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。経常利益は41億6600万円(前年同期比56.3%増)となった。直近3カ月の6~8月期では前年同期比6.4倍と急拡大したことが材料視された。大規模オフィスの空室発生に伴い不動産賃貸収入は減少したものの、販売用不動産の売却収入などが補った。
■ティーケーピー <3479> 2,796円 +252 円 (+9.9%) 本日終値
ティーケーピー<3479>は急伸、年初来高値を更新した。13日の取引終了後、23年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表した。営業損益は19億2800万円の黒字(前年同期は4億9800万円の赤字)、経常損益は16億5100万円の黒字(同7億4600万円の赤字)となった。経常損益は通期の計画(15億円の黒字)を上回り、業績の上振れを期待した買いが集まった。売上高は前年同期比16.8%増の256億5500万円だった。主力の貸会議室事業は、コロナ禍後に回復基調にある会議やセミナー需要を取り込み大きく伸長した。
■ファーストリテイリング <9983> 85,290円 +6,610 円 (+8.4%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
ファーストリテイリング<9983>が大幅高。売買代金も全上場企業のなかで首位を争っており、きょうの株式市場において注目度の高さを物語っている。13日取引終了後に発表した22年8月期決算は、最終利益が前の期比6割増となる2733億3500万円で連続最高利益更新を果たした。円安進行に伴う為替差益が寄与した形だ。ただ、23年8月期の業績見通しでは為替差益の反動が出て、最終利益は前期比16%減の2300億円を予想している。全体相場の地合いが悪ければ売り優勢でも不思議のないところだったが、きょうは前日の米株急伸を受けて全体リスクオンに傾いており、先物を絡めたインデックス買いの影響なども反映され株価に浮揚力が働いている。
■良品計画 <7453> 1,289円 +92 円 (+7.7%) 本日終値
良品計画<7453>は続急伸。13日の取引終了後に23年8月期の連結業績予想を発表した。売上高に相当する営業収益は前期比17.9%増の5850億円、営業利益は同3.7%増の340億円、経常利益は同12.4%減の326億円、純利益は13.3%減の213億円だった。円安や輸送コストの増加を見込む一方、新規出店や商品・マーケティング力の強化により、通期では増収・営業増益を計画する。株価は9月半ばから軟調に推移し、直近では25日移動平均を下回って推移していたが、営業増益の見通しが示されたことを受け、買い安心感が広がったようだ。
■竹内製作所 <6432> 2,766円 +183 円 (+7.1%) 本日終値
竹内製作所<6432>が急反発。13日の取引終了後、23年2月期の連結業績予想について、売上高を1650億円から1730億円(前期比22.8%増)へ、営業利益を161億円から200億円(同12.6%増)へ、純利益を122億円から155億円(同16.1%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を68円から98円(前期68円)へ引き上げたことが好感された。主要販売市場である北米、欧州ともに製品需要が好調を維持し、上期の販売台数が従来予想を上回ったことが要因。また、為替レートが前提より円安で推移したことも追い風となる見通しだ。なお、第3四半期以降の想定為替レートは1ドル=128円から135円へ、1ポンド=157円から150円へ、1ユーロ=135円から133円へそれぞれ見直されている。同時に発表した第2四半期累計(3~8月)決算は、売上高860億3300万円(前年同期比15.9%増)、営業利益93億2800万円(同6.3%減)、純利益76億6300万円(同2.4%増)だった。
■日経レバ <1570> 13,820円 +855 円 (+6.6%) 本日終値
NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は寄り付きから大口の買い注文が入り急反発。前日に終値ベースで7営業日ぶりにフシ目の1万3000円台を下回ったが、きょうは一転して大幅なリバウンド局面に移行している。日経レバは日経平均株価に連動するETFで価格変動率が2倍に基本設定されていることが特長。全体相場のボラティリティが高まると、個人投資家を中心とした短期資金が日経225先物の売り買いを手掛ける感覚で参戦する傾向が強い。前日の米国株市場ではビッグイベントとなった9月の米CPI発表の後にNYダウなど主要株価指数が乱高下、結局ダウは800ドルを超える大幅高で着地したことから、東京市場も投資家心理がにわかに強気に傾いている。日経レバは直近、売り残が増加基調となる一方で信用買い残が急減していた。先行きに対する不安心理が強かっただけに、足もとでその反動も大きくなった。
■カカクコム <2371> 2,607円 +137 円 (+5.6%) 本日終値
カカクコム<2371>やぐるなび<2440>、Retty<7356>が後場上げ幅を拡大。FNNプライムオンラインがこの日、「外食需要の喚起策『GoToイート』事業をめぐって、東京都で、今月26日から、食事券の販売が再開されることが分かった」と報じた。これを受けて、飲食店情報サイトを手掛ける銘柄群に思惑的な物色が向かったようだ。
■JVCケンウッド <6632> 214円 +11 円 (+5.4%) 本日終値
JVCケンウッド<6632>が大幅続伸。午前11時ごろ、米国無線子会社のEFジョンソン・テクノロジーズ(EFJT)社が、ペンシルバニア州デラウェア郡から業務用デジタル無線システムを受注したと発表しており、好材料視された。今回受注した業務用デジタル無線システムは、EFJTが北米で展開する無線中継システム「ATLAS」と、「KENWOOD」ブランドの無線端末「Viking」シリーズで、同郡の学校・警察・消防のほか、法執行機関や公共事業などでの使用が予定されているという。なお、受注金額は3400万ドル。
■リテールパートナーズ <8167> 1,141円 +48 円 (+4.4%) 本日終値
リテールパートナーズ<8167>は反発。13日の取引終了後、取得総数100万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.28%)、取得総額12億円を上限とする自社株買いを実施すると発表したことが材料視された。同社は東証での市場買付により、14日から23年4月28日の間に自社株を取得する。あわせて発表した第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、純利益が前年同期比15.4%減の17億700万円だった。
株探ニュース