話題株ピックアップ【夕刊】(1):マネフォ、ラクス、リクルート
■マネーフォワード <3994> 3,845円 +675 円 (+21.3%) 本日終値 東証プライム 上昇率トップ
マネーフォワード<3994>は急反発。17日の取引終了後に22年11月期業績予想の修正を発表し、これまで非開示としていた最終損益を前期から赤字幅拡大となる97億9100万~92億9100万円の赤字とした。ただ、直近までの四半期決算を経て今期の赤字見通しについてはある程度織り込みが進んでいたとみられ、目先悪材料出尽くしとみた買い戻しが優勢となった。売上高については従来予想からレンジ幅を縮小させ、前期比34.8~36.4%増の210億6700万~213億2700万円とした。第3四半期までの業績動向を踏まえ、通期見通しを算出したとしている。同時に発表した第3四半期累計(21年12月~22年8月)決算は、売上高が前年同期比35.4%増の152億9600万円、最終損益が前年同期から赤字幅拡大となる73億4500万円の赤字だった。業務効率化クラウドソリューション「マネーフォワード クラウド」をはじめとする各種サービスの成長が続いた一方、引き続き先行投資が利益の重しとなった。
■ラクス <3923> 1,488円 +159 円 (+12.0%) 本日終値 東証プライム 上昇率4位
ラクス<3923>は反発。17日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高で、全社売上高が前年同月比34.1%増と大幅増収基調が継続したことが好感された。主力のクラウド事業が同34.6%増、IT人材事業が同32.4%増とともに好調だった。
■FRONTEO <2158> 843円 +57 円 (+7.3%) 本日終値
FRONTEO<2158>が大幅に3日続伸。同社は17日、自社開発の人工知能(AI)エンジン「KIBIT」に搭載しているコア技術「複数の識別モデルと交差検証に基づく分類」が台湾で特許を取得したと発表。同社は台湾での特許取得について、自社AIのアジア言語処理の技術優位性を示すもので、海外市場での案件獲得の更なる拡大につながるとみている。なお、同技術は日本では21年7月に特許権を取得している。
■SANKYO <6417> 4,735円 +250 円 (+5.6%) 本日終値
SANKYO<6417>が急反発し年初来高値を更新。17日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1100億円から1350億円(前期比59.1%増)へ、営業利益を290億円から450億円(同2.1倍)へ、純利益を200億円から350億円(同89.5%増)へ上方修正したことが好感された。22年3月期に販売したパチンコ機「フィーバー機動戦士ガンダムユニコーン」「新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~」がロングラン稼働となったほか、グループのブランド力向上により販売が好調に推移していることから、パチンコ機販売台数を期初計画の21万台から25万台(前期16万4000台)に引き上げたことが要因。また、パチスロ機については、22年7月に投入した「パチスロアクエリオン ALL STARS」を皮切りに6.5号機の販売を推進することに加え、メダルレスで遊技が可能となる次世代パチスロ機「スマートパチスロ」の第1弾「L 革命機ヴァルヴレイヴ」投入などにより販売台数を期初計画の3万台から4万台(前期2万2000台)に見直したことも寄与する。
■日本空港ビルデング <9706> 6,300円 +310 円 (+5.2%) 本日終値
日本空港ビルデング<9706>は25日移動平均線を足場に急反発、9月13日につけた年初来高値6420円を視界に捉えている。羽田空港ターミナルビルの賃貸・管理のほか、物販や免税店なども手掛けており、外国人観光客の入国規制大幅緩和を受け収益メリットが大きいとの見方で買い人気を誘っている。信用買い残が少なく、直近信用倍率は1.01倍と需給面で上値が軽い。さらに機関投資家の実需買いも呼び込んでおり、今月7日の変更報告書で米系投資ファンド大手のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが同社の保有株比率を5.16%から6.22%に高めたことを発表、これも株価の先高期待につながっているもようだ。
■リクルート <6098> 4,472円 +215 円 (+5.1%) 本日終値
リクルートホールディングス<6098>が反発。17日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を4200万株(発行済み株数の2.55%)、または1500億円としており、取得期間は22年10月18日から23年3月14日まで。資本効率の向上と株主還元の充実を目的としている。
■インフォマート <2492> 467円 +19 円 (+4.2%) 本日終値
インフォマート<2492>が大幅反発。この日午前中に、提供する「BtoBプラットフォーム TRADE」が、日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認証する「電子取引ソフト法的要件認証」を取得したと発表しており、好材料視された。「BtoBプラットフォーム TRADE」は、以前から電子帳簿保存法の要件を満たしていたが、今回の認証取得により、顧客がサービス導入の検討を進める際に安心してサービスを導入・利用できるようになるとしている。
■ギフトホールディングス <9279> 3,395円 +135 円 (+4.1%) 本日終値
ギフトホールディングス<9279>が反発。17日の取引終了後、22年10月期の期末配当予想を13円から15円へ引き上げたことが好感された。年間配当予想は27円となり、前期実績(20円)に比べて7円の増配になる予定だ。
■フルキャスト <4848> 2,788円 +96 円 (+3.6%) 本日終値
フルキャストホールディングス<4848>が急動意、年初来高値を更新した。アルバイト紹介などの人材サービスを展開するが、水際対策の大幅緩和に伴う訪日外国人観光客の増加で人手不足が懸念されるなか、同社の活躍余地が高まるとの見方が買いを誘導している。22年12月期業績予想は営業利益段階で前期比21%増の92億円を見込むなど高水準の利益成長が続く見通し。信用買い残も枯れた状態にあり株式需給面からも上値が軽い。
■ベルーナ <9997> 732円 +22 円 (+3.1%) 本日終値
ベルーナ<9997>は反発。17日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高が前年同月比0.8%増と2カ月ぶりに前年実績を上回っており、これが好感された。通販事業は同7.9%減と苦戦したものの、呉服関連事業が引き続き伸長したことや、プロパティ事業の売り上げが大幅に増加したことが寄与した。
株探ニュース