話題株ピックアップ【夕刊】(3):三菱UFJ、ジェイテクト、トヨタ
■三菱UFJ <8306> 681.9円 +6.6 円 (+1.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といったメガバンクが高い。17日の米株式市場では、7~9月期決算の内容が好感されたバンク・オブ・アメリカ<BAC>が買われるなど銀行株が値を上げた。バンカメの決算は売上高、1株当たり利益が市場予想を上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)の大幅利上げに伴う貸出金利の上昇で純金利収入が増加したことなどが増益要因に働いた。このバンカメなど米銀行株の上昇を受け、日本のメガバンクにも連想買いが流入している。
■ジェイテクト <6473> 964円 +6 円 (+0.6%) 本日終値
ジェイテクト<6473>が反発。午後1時ごろ、自動車の電動化に貢献する超幅狭軸受「JTEKT Ultra Compact Bearing」を開発したと発表。自動車の電動化が進むなか、インバータ、モーター、デフを含む減速機を一体化させたeAxleと呼ばれる電動駆動システムの開発・採用が急激に拡大しているが、電費向上や航続距離延長などより良い電動車実現のためには、その駆動源の心臓部であるeAxleの小型化が求められている。新製品は、高剛性組み合わせ樹脂保持器をベースに保持器側面中心に穴を設け、保持器の幅を極限まで狭くすることで軸受の幅狭化を実現。また、独自の金型設計および成形手法を確立し、幅狭化をする中でも保持器の強度を確保したという。
■トヨタ自動車 <7203> 2,007.5円 +7.5 円 (+0.4%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>が堅調な値動きで2000円台を固める動きをみせている。日米金利差を背景に外国為替市場では一段と円売りが加速、1ドル=149円台までドル高・円安が進んでいる。これが海外輸出比率の高いセクターには追い風となっているが、特に為替感応度の高い同社株をはじめとする自動車株は、為替メリットを大きく享受することが期待される。一方、世界景気の減速への警戒感も根強いことで上値を買い進む動きにも慎重さがみられ、その分だけ値動きも重くなっている。
■日本国土開発 <1887> 587円 -44 円 (-7.0%) 本日終値 東証プライム 下落率トップ
日本国土開発<1887>は大幅続落。17日の取引終了後に発表した第1四半期(6~8月)連結決算が、営業利益7億1700万円(前年同期比34.9%減)、純利益5億4200万円(同25.5%減)と大幅減益となったことが嫌気された。土木事業や建築事業で手持ち工事が順調に進捗したことで、売上高は284億7400万円(同8.3%増)と伸長したが、建築事業で前年同期に寄与した好採算案件が竣工により減少したことに加えて、受注競争の激化や資材価格高騰の影響で減益を余儀なくされた。なお、23年5月期月業績予想は、売上高1710億円(前期比34.9%増)、営業利益90億円(同13.1%増)、純利益63億円(同14.7%減)の従来見通しを据え置いている。
■Oneリート投資法人 <3290> 241,700円 -14,500 円 (-5.7%) 本日終値
17日に決算を発表。「今期経常は6%減益へ」が嫌気された。
Oneリート投資法人 <3290> [東証R] が10月17日大引け後(16:00)に決算を発表。22年8月期の経常利益は前の期比4.3%減の18.8億円になり、23年2月期も前期比5.8%減の17.7億円に減る見通しとなった。
■東芝 <6502> 5,377円 -58 円 (-1.1%) 本日終値
東芝<6502>は軟調。全体相場の上昇を支えに寄り付き後は小幅高となる場面があったが、その後下げに転じた。同社の再編に関し、優先交渉権を持つ日本産業パートナーズ(JIP)が1株6000円を下回る買収価格を提示したことが判明したと伝わった。東芝の非公開化に向け、ファンド連合が買収する際の株価へのプレミアムに対する慎重な見方が広がり、売りが膨らんだ。足元の株価は5日移動平均線を下回った後は、押し目買いが入り下げ渋る展開となっている。
■ピー・ビーシステムズ <4447> 846円 +104 円 (+14.0%) 一時ストップ高 本日終値
ピー・ビーシステムズ<4447>が一時ストップ高。17日の取引終了後、同社の「4DOH」が、「CEATEC 2022」内で開催される「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」にソフトバンク<9434>が出展する「バーチャルPayPayドーム」の映像イメージを投影する装置として採用されたと発表しており、これが好材料視された。「4DOH」は、PBシステムが製造販売する、多数の人が同時にVR(仮想現実)を体験できる装置。今回の採用により、「バーチャルPayPayドーム」の機能の一つである、試合中のピッチャーの投球を解析し準リアルタイムにボールの軌跡をバーチャル空間に再現する「準リアルタイム投球体験」のイメージ映像を「4DOH」の360度VRシアターで表現。また、ダンス映像やオープンカーのドライブ体験などでは、VRゴーグルでは得られない没入感や仲間との共有感を得られる「4DOH」の特徴を最大限生かしたVR空間を楽しめるとしている。PBシステムは同時に、ニーズウェル<3992>と業務提携契約を締結したと発表しており、これも材料視された。ニーズウェルが強みを持つ金融系分野と、PBシステムが強みを持つITインフラの領域を主な協業領域として、それぞれが保有するノウハウを共有し相互支援することで、新規顧客を獲得することが目的としている。
■シンシア <7782> 499円 +56 円 (+12.6%) 本日終値
シンシア<7782>は急伸。17日の取引終了後、株主優待制度の拡充を発表したことが材料視された。同社は公式販売サイトで利用できるクーポンコードを株主に贈呈する現行の優待品に、QUOカードを追加する。同社株を200株以上、継続して1年以上保有する株主にはQUOカード1000円相当、継続して3年以上保有する株主にはQUOカード3000円相当を贈呈。ただし22年12月末日の基準日に限り「継続して1年以上保有」を要件とせず、200株以上を保有するすべての株主が対象となる。
■KLab <3656> 503円 +49 円 (+10.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率6位
KLab<3656>が後場急騰。午前11時30分ごろ、Web3関連事業子会社BLOCKSMITH&Co.が、ブロックチェーンゲームの企画・開発・運営を行うThirdverse(東京都千代田区)グループと共同で、「キャプテン翼」のIPを活用した新感覚ブロックチェーンゲーム「キャプテン翼 -RIVALS-」を22年内にローンチすると発表しており、これが好感された。「キャプテン翼 -RIVALS-」は、原作「キャプテン翼」に登場する選手たちを育成し、他のプレイヤーと対戦する新感覚ブロックチェーンゲーム。他プレイヤーとの対戦を通して得られるライバルピースを、選手やサポートキャラクターなどのNFTを含む報酬と交換することができることが最大の特徴という。なお同社では、ローンチに先立って、18日に公式サイトなどのソーシャルメディアコミュニティーをオープンした。
■ラキール <4074> 1,314円 +116 円 (+9.7%) 本日終値
ラキール<4074>は急反発。同社は17日、自社の動画配信型教育サービス「LaKeel Online Media Service」が京セラ<6971>の鹿児島国分工場に採用されたことを明らかにしており、これが株価を刺激したようだ。京セラは鹿児島国分工場で働く約5000人を対象に、労働安全衛生教育ツールとして同サービスを採用し、11月から本格的に運用を開始する予定。今後は同サービスの活用を通して、更なる教育機会の創出と高い教育効果を実現し、相互啓発のできる職場、安全文化が醸成された職場を目指すという。
●ストップ高銘柄
東京機械製作所 <6335> 636円 +100 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
ココナラ <4176> 550円 +80 円 (+17.0%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース