株価指数先物【寄り前コメント】 75日線での攻防から、2万7250円~2万7500円のレンジに切り上がる展開を意識しておきたい

市況
2022年10月19日 8時14分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 27170 -20 (-0.07%)

TOPIX先物 1898.0 -5.5 (-0.28%)

シカゴ日経平均先物 27095 -95

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

18日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。9月の米鉱工業生産指数は前月比で0.4%上昇し予想を上回ったことから、景気減速への警戒感が和らぎ買い優勢の展開となった。また、ゴールドマン・サックス・グループ<GS>が発表した7-9月期決算は1株利益が市場予想を上回るなど業績懸念が後退。これまで景気減速による業績悪化を織り込んでいたこともあり、幅広い銘柄に買い戻しの動きが広がった。

NYダウの上げ幅は一時650ドルを超える場面も見られ、買い一巡後は米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ観測から、116ドル高辺りまで上げ幅を縮めたものの、終盤にかけて持ち直した。S&P500業種別指数は連日ですべてのセクターが上昇し、資本財、食品・生活必需品小売、素材、商業サービス・用品、公益事業の強さが目立った。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比95円安の2万7095円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比30円安の2万7160円で始まり、2万7040円まで調整した後は切り返し、米国市場の取引開始直後には2万7310円まで買われる場面が見られた。その後、米国市場が軟化する局面で下落に転じ、一時2万6960円まで売られた。終盤にかけては2万6980円~2万7170円辺りでのレンジ推移を継続し、2万7170円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開から始まることになろう。昨日の日中取引で、英中銀による量的引き締め延期に関する報道を受けて、グローベックスのNYダウ先物が一時500ドルを超える上昇を見せていたことから、米国市場の上昇は織り込まれていた格好であり、米国市場の取引開始後はポジションをクローズする動きが優勢だったようだ。一時2万7310円まで買われ、2万7270円辺りで推移する75日移動平均線を上回る場面も見られたものの、同線をキープできなかったこともクローズに向かわせたと見られる。

なお、ネットフリックス<NFLX>は取引終了後に7-9月期決算を発表。会員数が241万人増加し市場予想を上回ったほか、1株利益も予想を上回ったことが好感され、時間外取引で一時14%を超える上昇(日中取引は1.7%下落)を見せている。大型テック株の予想を上回る決算が材料視されやすく、リバウンド狙いのロングを誘い込みやすいだろう。

日中はグローベックスの米株先物の推移を意識しながらの相場展開になりそうだが、日経225先物は25日線を支持線に75日線での攻防が見込まれ、オプション権利行使価格の2万7000円~2万7250円でのレンジを想定。レンジ上限突破から2万7250円~2万7500円のレンジに切り上がる可能性もありそうだ。10月6日の直近戻り高値2万7400円が射程に入ってきており、押し目狙いのロングスタンスになりそうだ。

VIX指数は30.50に低下した。切り上がる25週線を支持線としたトレンドを形成しており、同線をサポートに反発する可能性がある。一方で、30.00を下回ってくるとセンチメントを改善させることも考えられ、来週に本格化する大型テック株の決算期待が高まりやすいなか、25日線割れからショートカバーを強めてくる展開も想定しておきたい。

NT倍率は先物中心限月で14.28倍に上昇し、75日線を上回ってきた。抵抗線水準で強弱感が対立しやすいところでだが、同線を下回る局面ではNTロングのポジションを組成するタイミングになるだろう。

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