三重交HDは4連騰で4カ月半ぶり新高値、インバウンド恩恵で業績回復に拍車
三重交通グループホールディングス<3232>が4日続伸、6月8日につけた年初来高値512円を上回り、約4カ月半ぶりに年初来高値を更新した。今月11日から政府は新型コロナウイルスの水際対策を大幅に緩和、入国者数の上限が撤廃されたほか、ビザなし渡航や個人の外国人旅行客の入国も認められるなど、事実上入国規制が撤廃された状況となった。これを受けて欧米を中心に外国人観光客が急増しており、株式市場でもインバウンドで潤う内需株に注目度が高まっている。
そのなか、三重県にバス路線網を有する同社は名古屋・東京・大阪・京都への都市間高速バスのほか空港行きリムジンバスなども運行し、インバウンド消費の恩恵を享受する関連株として物色の矛先が向いている。業績も回復色が鮮明だ。22年3月期の営業利益が前の期比7.4倍化の29億9600万円、23年3月期も前期比60%増の48億円予想と様変わりしている。