電力株が一斉高、九州電の玄海原発稼働前倒しの動きが株価刺激材料に
東京電力ホールディングス<9501>が4日続伸したのをはじめ、関西電力<9503>、九州電力<9508>など電力株が全面高に買われる展開となっている。前日に九州電力玄海原子力発電所3、4号機の再稼働が前倒しされることが発表されたが、これに伴い電力広域的運営推進機関は23年1~2月の西日本6電力会社の「予備率」が1月は4.8%から5.6%に、2月は6.4%から6.5%にそれぞれ改善する見通しとした。電力需給逼迫を回避するために岸田政権は原発の再稼働に前向きな政策姿勢を示しており、この前倒しの動きが東電など他の電力会社の株価も刺激する形となった。株価的には底値圏に位置する銘柄が多く、値ごろ感も働いた。