株価指数先物【引け後コメント】 ネットフリックス決算を材料視するも慎重姿勢は崩さず、2万7000円固めから次の好材料待ちに

市況
2022年10月19日 18時09分

大阪12月限

日経225先物 27230 +40 (+0.14%)

TOPIX先物 1903.5 ±0.0 (±0.00%)

日経225先物(12月限)は、前日比40円高の2万7230円で取引を終了。寄り付きは2万7210円と、シカゴ日経平均先物(2万7095円)を上回り、小幅に続伸して始まった。現物の寄り付き直後につけた2万7180円を安値にリバウンド基調を強め、抵抗線として意識されている75日移動平均線水準での攻防から、前場半ばには同線を突破し一時2万7370円まで買われた。その後は前引けにかけて上げ幅を縮め、後場は2万7270円~2万7330円辺りで推移。終盤にかけてポジション調整に伴う商いによりレンジを下回り、終値での75日線突破とはならなかった。

ネットフリックス<NFLX>が決算評価から時間外取引で14%を超える上昇を見せた。同社は4月下旬の急落以降はボトム圏で推移していただけに、決算を受けて見直し買いが強まるようだと、市場のセンチメントを明るくさせよう。ただし、グローベックスの米株先物は朝方こそNYダウ先物が200ドル近く上昇する場面も見られたものの、その後は上げ幅を縮めており、日経225先物も75日線からの一段高については慎重にさせた格好である。

また、東証プライムの売買高は9億5700万株ほどと薄商いであり、9月15日以来、約1カ月ぶりに10億株を下回った。積極的な商いは限られているようであり、来週以降、米国で本格化する大型テック株の決算での好材料待ちといった格好であろう。

一方、国内要因としては、政府が今月まとめる総合経済対策への期待が高まってきている。そのため、ショートを仕掛けてくる動きは限られそうであり、下値の堅さが意識されるなかで、ショートカバーを狙った押し目狙いのロングが入りそうだ。日経225先物のチャート形状は75日線が抵抗線となるものの、下値は切り上がる5日線を支持線とする値動きを見せており、5日、25日線とのゴールデンクロス示現によって短期シグナルは好転してきた。

まずは2万7000円水準での底固めから、オプション権利行使価格の2万7000円~2万7250円のレンジを想定しつつ、75日線を明確に上放れてくる局面では、2万7250円~2万7500円のレンジへの移行を想定したい。

NT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。指数インパクトの大きいソフトバンクグループ <9984> [東証P]、ファーストリテイリング <9983> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]などが指数をけん引する格好だった。米国で大型テック株の決算を控えるなか、リバランスの動きが強まりそうであり、NTロングでのスプレッド狙いのポジションが入りやすいだろう。

手口面では、日経225先物はABNアムロが1890枚、野村が1060枚程度の売り越しに対して、みずほが810枚、大和が660枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はソジェンが1550枚、ABNアムロが1300枚程度の売り越しに対して、モルガンSが1950枚、JPモルガンが1050枚程度の買い越しだった。なお、ABNアムロ、ソジェン経由の売りについては裁定買い(現物買い・先物売り)に伴う商いと見られる。

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