P&Gは値上げで売上高は増加も販売量は減少 ただ、株価は上昇=米国株個別

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2022年10月19日 23時13分

P&G<PG>が上昇。取引開始前に7-9月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。既存事業売上高の伸びも予想を上回っている。ヘルスケアの既存事業売上高は予想ほど伸びなかったものの、その他のビューティー、グルーミングが堅調だった。値上げで売上高は増加したものの、販売量は減少しており、消費者の需要が減少していることが示された。

23年度通期については、為替とインフレ上昇で既存事業売上高の伸びを3-5%と予想を若干下回る見通しを示したほか、1株利益については5.81-6.04ドルの下限付近を見込んだ。為替やインフレで利益が39億ドル圧迫されると見ている。ドル高で税引き後利益が約13億ドル、商品および原材料価格上昇で24億ドル、運賃上昇で2億ドル。これは7月に示した事前ガイダンスよりも6億ドル高い。

同社のシュルテンCFOはインタビューで「われわれは値上げと製品のアップグレードで成長を促進しようとしている。消費者の財布の紐が引き締まる中で適切な均衡を模索している」と述べた。

なお、23年度内に60億-80億ドルの自社株買いを実施する予定。

(7-9月・第1四半期)

・1株利益:1.57ドル(予想:1.55ドル)

・売上高:206.1億ドル(予想:203.4億ドル)

・既存事業売上高:+7.0%(予想:+5.1%)

ビューティー:+4.0%(予想:+3.1%)

グルーミング:+5.0%(予想:+4.0%)

ヘルスケア:+8.0%(予想:+8.5%)

ファブリック&ホームケア:+8.0%(予想:+6.4%)

ベビー・女性・ファミリーケア:+6.0%(予想:+5.3%)

・FCF:34.1億ドル

(23年度通期見通し)

・1株利益(調整後):5.81~6.04ドルの下限付近

・実質売上高:+3~5%(予想:+4.4%)

(NY時間09:59)

P&G<PG> 131.02(+2.65 +2.06%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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