アボット・ラボが下落 予想上回る決算も売上高は減少傾向=米国株個別

材料
2022年10月19日 23時22分

医薬品や医療機器のアボット・ラボ<ABT>が下落。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。通期の1株利益の見通しも上方修正した。

新型ウイルス検査関連の売上高が減少傾向にあるほか、粉ミルクのリコールで全国的に品不足が発生したにもかかわらず、今年度の見通しを再度上方修正した。

同社は2つの重要な挫折に直面。新型ウイルス検査は同社の強力な事業分野となっていたが、稼働率が低下し、診断薬部門の売上高は10.6%減少。また、リコールの発生で、ベビー用粉ミルク工場が生産停止を余儀なくされた。その後、生産は再開されたが、栄養食品部門の売上高は25%減少。一方、改良型グルコースモニターなどの新製品を発売したことにより、医療機器部門の売上高は11.3%伸びた。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):1.15ドル(予想:0.94ドル)

・売上高:104.1億ドル(予想:96.7億ドル)

栄養食品:18億ドル(予想:19.5億ドル)

医薬品:13.3億ドル(予想:12.3億ドル)

診断薬:36.7億ドル(予想:26.8億ドル)

医療機器:36.2億ドル(予想:37.8億ドル)

糖尿病治療:11.7億ドル(予想:12.3億ドル)

・粗利益率(調整後):55.9%(予想:55.8%)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):5.17~5.23ドル(従来:4.90ドル以上)(予想:5.05ドル)

・新型ウイルス検査関連:78億ドル(従来:61億ドル)(予想:64.1億ドル)

(NY時間10:08)

アボット・ラボ<ABT> 97.72(-7.27 -6.92%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.