住宅関連株が軟調 米住宅着工件数が予想以上に減少=米国株個別
住宅建設のKBホーム<KBH>やホームセンターのホームデポ<HD>など住宅関連株が揃って下落。取引開始前に9月の米住宅着工件数が発表され、年率換算で143.9万戸と8.1%の減少となった。予想以上の減少。着工件数の先行指標である住宅建設許可件数も一戸建て住宅が前月比で減少した。着工件数のうち一戸建ては年換算で89.2万戸に減少し、2020年5月以来の低水準となった。集合住宅の着工件数も減少。
約20年ぶりの高水準にある住宅ローン金利が需要を減退させ、住宅着工に影響を及ぼしている状況を改めて示している。インフレ抑制にFRBが積極利上げを続ける中で、米住宅市場はその影響を大きく被っている。市場からは、「住宅市場の底が近づきつつあるとはとても思えない。さらなる痛みはこれからやって来る」との指摘も聞かれた。
米住宅着工件数(9月)21:30
結果 143.9万件
予想 146.5万件 前回 156.6万件(157.5万件から修正)
住宅建築許可件数
結果 156.4万件
予想 153.2万件 前回 154.2万件(151.7万件から修正)
(NY時間10:40)
KBホーム<KBH> 27.08(-0.84 -2.99%)
レナー<LEN> 74.11(-2.76 -3.59%)
DRホートン<DHI> 69.89(-2.47 -3.41%)
ホーム・デポ<HD> 278.71(-6.35 -2.23%)
ロウズ<LOW> 184.54(-8.66 -4.48%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美