株価指数先物【寄り前コメント】 オプション権利行使価格の2万6875円~2万7250円のレンジを想定

市況
2022年10月20日 8時12分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 -160 (-0.58%)

TOPIX先物 1895.0 -8.5 (-0.44%)

シカゴ日経平均先物 27035 -195

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

19日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。前日取引終了後に決算を発表し、1株利益や会員数が予想を上回ったネットフリックス<NFLX>は13%高と急伸した。主要企業の決算発表で市場予想を上回る内容が相次ぎ投資家心理を支える一方で、9月の英消費者物価指数(CPI)が高い伸びとなったことで欧米の中央銀行による積極的な金融引き締めが続くとの見方から、米長期金利が上昇し相場の重荷となった。S&P500業種別指数はエネルギー、自動車・同部品、半導体・同製造装置が上昇した半面、銀行、耐久消費財・アパレル、不動産が下落。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比195円安の2万7035円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比80円安の2万7150円で始まり、2万7220円まで下落幅を縮める場面もあったがプラスに転じることはできず、その後は2万7050円~2万7220円辺りでの推移を継続。米国市場の取引中盤にはレンジを下放れ、一時2万6900円まで売られる場面も見られた。終盤にかけては買い戻しが優勢となり、2万7070円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り優勢の展開から始まることになろう。ネットフリックスが日中取引でも強い動きだったことが安心感につながるほか、半導体SOX指数が小幅に上昇しているため、米国市場の下落に対する警戒感はそれほど強まらないだろう。NYダウが直近2日間で888ドル上昇していたことから、リバウンドに対する反動安といった見方に向かいそうだ。グローベックスのNYダウ先物は前日の朝方には200ドルほどの上昇を見せていたが、夕方には20ドル高程度で推移していたため、ある程度の調整は想定内である。

日経225先物はナイトセッションで2万6900円まで売られる場面も見られたが、同水準に位置する25日移動平均線がサポートとして機能し、5日線を上回って取引を終えている。米国市場が下落した影響で指数インパクトの大きい値がさ株などが重荷となる可能性はあるものの、2万7000円水準での底固めの動きに向かいそうだ。上値は75日線が引き続き抵抗線として意識されるため、オプション権利行使価格の2万6875円~2万7250円のレンジを想定する。

米国市場では米連邦準備理事会(FRB)による積極的な金融引き締め観測が重荷となる状況が継続する一方で、市場予想を上回る決算を発表した銘柄には買いが入っており、センチメントはそれほど悪くないように映る。

また、VIX指数は30.76に上昇した。切り上がる25日線を支持線としたトレンドを形成するなかで同線に接近してきたことから、いったんは反発が想定される水準であったため、リスクオフには向かわないだろう。

なお、取引終了後に決算を発表した半導体製造装置のラムリサーチ<LRCX>は、1株利益が市場予想を上回り、時間外取引で買い優勢となっている。

NT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇し、終日75日線を上回っての推移だった。75日線水準では強弱感が対立しやすいところだが、同線を下回る局面ではNTロングによるスプレッド狙いの動きが入りやすいだろう。

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