IBMが決算受け上昇 メインフレームが堅調=米国株個別
IBM<IBM>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株営業利益は予想通りとなったものの、売上高が予想を上回った。ソフトウェア、メインフレームコンピュータ、ハイブリッドクラウドサービスに対する需要が堅調だった。
ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しは「1桁台半ばより上」としており、従来の「1桁台半ば上限」から上方修正している。一方、フリーキャッシュフロー(FCF)は100億ドルと従来の見通しを据え置いた。
同社のクリシュナCEOは、「弊社の強靱さは企業に不可欠なサービスに重点を置いていることに起因する。米州とアジアのIT需要は極めて堅調だ」と述べた。一方、「エネルギー価格変動や欧州のインフレが業績を多少下押しする恐れもある」とも語った。
同社CEOは、将来の成長をクラウドコンピューティングとAIに賭けているが、メインフレームの販売により、インフラ部門の売上高が15%増加し、四半期で最も急成長した部門となった。
(7-9月・第3四半期)
・1株営業利益(調整後):1.81ドル(予想:1.81ドル)
・売上高:141.1億ドル(予想:135.3億ドル)
・粗利益率(調整後):53.8%(予想:55.3%)
・FCF:7.52億ドル(予想:27.6億ドル)
(通期見通し)
・売上高:1桁台半ばより上
・FCF:100億ドル(予想:100.4億ドル)
(NY時間09:52)
IBM<IBM> 127.13(+4.62 +3.77%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美