【クラウドファンディング】プラットフォーム手数料“0%”でクリエーターの増収を! ミーチュー、10月29日募集開始

経済
2022年10月25日 13時00分

クリエーターファンコミュニティーの変革を目指すミーチュー株式会社(福島県郡山市)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは10月29日10時開始を予定しています。

・ 新株予約権型
・ 目標募集額:999万円、上限募集額:3996万円
・ VC出資実績あり
・ 事業会社/CVC出資実績あり
・ エンジェル出資実績あり
・ 類似上場企業:UUUM、モイ、ANYCOLOR、ストリームメディアコーポレーション、エムアップホールディングス、THECOO

「手数料が高い」課題を解決する

ミーチュー株式会社は、プラットフォーム手数料0%(ライトグレードの場合)のファンコミュニティー「Mechu(ミーチュー)」を提供するスタートアップです。

同社は、コロナ禍で、2019年に約6295億円だったライブ市場がわずか1年で約1306億円に縮小(ぴあ総研)するなど、エンターテインメント業界が大打撃を受けており、多くのクリエーターがオンラインで収益を得ようとしている一方で、「オンラインサービスの手数料が高い」という課題があると考えています。

スマートフォンアプリの決済手数料約30%のほか、プラットフォーム側にサービス手数料として30~50%が徴収されることもあり、60%以上の中間マージンがかかって、ファンの支援がクリエーターに届かないため、「Mechu」でこの構造を変えたいとしています。


「Mechu」のライトグレード(※拡張機能が5つまでのグレード)はプラットフォーム手数料を「0%」とし、ファンの支援がクリエーターにそのまま届く仕組みを構築(クレジットカードの決済手数料は別途5%)。簡単な登録ですぐに始められ、ファンとのやりとりはグループチャットのため、運用コストが低く、長く続けられるほか、拡張機能を追加してカスタマイズできるため、クリエーターにとって使いやすいサービスになっているといいます。

同社によると、「Mechu」は官民によるスタートアップ支援プログラム「J-Startup TOHOKU」に採択されたほか、「JR東日本スタートアッププログラム2021」審査員特別賞、「日本スタートアップ・ピッチ・ファイナル2021」銀賞、スタートアップの登竜門「IVS LAUNCHPAD Entertainment」、アシックス「ASICS Accelerator Program 3.0」ファイナリストに選出されるなど、支持が広がっているといいます。

2022年6月時点で、サービス内で立ち上がったコミュニティーは210以上、リリース初年度の年間流通取引総額は約5500万円(税込み)で、今年は8000万円(同)を超える計画です。

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(出典:FUNDINNO)

同社は「プラットフォーム手数料0%のファンコミュニティー『Mechu』を通して、世界中のクリエーターを支援し、その先にいるファンに喜びを提供できる新時代のクリエーターエコノミーの創造を目指していきます」としています。


95%をクリエーターの収益に

同社は多くのクリエーターを取り巻く現状について、ライブストリーミングサービスやファンコミュニティーなどのオンラインサービスに活動の場を移しているものの、そこには「オンラインサービスの高い手数料」という大きな課題があると考えています。

同社によると、大半のプラットフォームはスマートフォンアプリで提供されており、サービスの利用には、Apple/Googleの決済手数料約30%がかかるほか、各プラットフォームに対するサービス利用手数料として30~50%かかるのが一般的です。クリエーターがプロダクションに所属している場合は、さらにマネジメント料も差し引かれ、「ファンの思い(課金)がクリエーターに届きません」(同社)。

「Mechu」は昨年2月に正式リリース。ライトグレードはプラットフォーム手数料0%で、また、ウェブサービスのため、Apple/Googleの決済手数料もかからず、クレジットカードの決済手数料5%がかかるのみで、有料コミュニティーに入会する月額課金の95%がクリエーターの収益となります。

操作も簡単で、数回のクリックで自分の有料コミュニティーが作れるほか、有料コミュニティーはブログではなくグループチャットであるため、1枚の写真にコメントをつけるだけでも、ファンには最高のコンテンツになるといいます。

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(出典:FUNDINNO)

また、「Mechu」は拡張機能として"機能をモジュール化"し、コミュニティーをカスタマイズできるため、クリエーターは必要なときに必要な機能を、必要なだけ追加することで、自分好みのコミュニティー運営ができるといいます。

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(出典:FUNDINNO)

「Mechu」はセキュリティーにも注力しており、2要素認証を導入しているため、悪意のある第三者にアカウントを乗っ取られても、容易に取り返すことができるといいます。現在、2要素認証でセキュリティー対策を行えるファンコミュニティーは「ほぼない」そうです。

2025年度に年間4億円規模を目指す

同社は「Mechu」の売り上げについて、クレジットカードの決済手数料のほか、コミュニティー内での投げ銭などで消費されるサービス内通貨「Mechuコイン」の価格差(例:1000コインを1150円で販売)や、アカウントをアップグレードしたときの手数料(拡張機能が5つまでのライトグレード=プラットフォーム手数料0%、無制限のプログレード=手数料5%など)の2つを設定しています。

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(出典:FUNDINNO)

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(出典:FUNDINNO)

月間流通取引総額は今年3月の800万円弱から、6月には2000万円を超え、リリース初年度の年間流通取引総額は約5500万円で着地(全て税込み)。累計ユーザーは4万人超、アクティブな課金ユーザーも2200人を突破しており、今後もコミュニティー数に比例して流通取引総額を増やしていき、2025年度には年間4億円規模を目指しています。

同社は競争優位を築く上で、いかに早く、クリエーターを「Mechu」エコシステムに取り込むかが重要だとしています。

クリエーターの売り上げは「月額課金」「投げ銭」「拡張機能」の3つの機能により実現し、特に拡張機能ではECショップを立ち上げたり、オンラインライブのチケットを販売したりすることができるため、クリエーターとファンの顧客接点を拡大し、売り上げ向上に貢献できるといいます。クリエーターがほかのサービスに目移りしない、依存性の高いサービスとしたい考えです。

クリエーターの集客については、社外取締役(小学館元取締役)のネットワークを活用しているほか、企業に対しては、アクセラレータープログラムに参画し、新規事業としてコミュニティー開設を促しています。2022年6月時点で210以上のコミュニティーが形成され、JR東日本やバレーボール・小野寺太志選手など84件のアライアンスが進行中だといいます。

また、10年以上にわたるSNSマーケティング事業の知見を生かし、有料コミュニティーを開設するクリエーターに運営サポート(カスタマーサクセス)を提供して集客に貢献すること、また、「Mechu」における売り上げ最大化のアドバイスも可能だとしています。

今後の成長に向けて

(1)クリエーターと契約、サービスの浸透図る

同社は今回の調達資金について、エンジニアの雇用とマーケティングの拡大に充てるとしています。

前者では、拡張機能の追加やチュートリアルの導入、iOS/Androidアプリのリリース(決済機能はなし)を進める計画です。後者については、さまざまなカテゴリーのクリエーターと契約し、「Mechu」を使ってもらうことで浸透させていきたい考えです。

また、同社は業務委託のクリエーターをマルチチャンネルネットワーク「Mechu オリジナル」として組織化しており、今後もこれに注力し、多彩なジャンルを展開することで幅広く、「Mechu」を周知していくとしています。

(2)イスラエル企業を起点に海外展開へ

「Mechu」の今後の戦略については、数年間は国内市場での優位的な地位の確立を目指し、並行して海外展開も準備していきたい考えです。「J-Startup TOHOKU」で東北とイスラエルをつなぐアクセラレータープログラムに採択され、同国企業と交流を深めていることから、今後、世界に進出する際の窓口もすでに確保できているといいます。

同社は全人口の約5%がクリエーターになり、何らかの経済行為を行っていくと想定しており(クリエーターエコノミー)、日本で約600万、世界では約4億のクリエーターのマーケットが生まれると考えています。

(3)将来のEXITはIPOを想定

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(出典:FUNDINNO)

※「Mechu」(コイン販売)の実績値は、コイン販売額の全額を売り上げとして計上。今後の見込み値では、手数料収入のみを売り上げとして計上。実績値について、手数料収入のみを純額で売り上げに計上した場合、2022年1月期の売上高は1億1856万4000円、2023年1月期は1億769万9000円となる。

(4)2028年に累計被課金ルーム数約2万ルームを計画

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(出典:FUNDINNO)

株主構成

同社は以下のCVC、およびエンジェル投資家より出資を受けています。

・株式会社gumi ventures / gumi ventures3号投資事業 有限責任組合無限責任組合員

・一般社団法人MAKOTO(スパークル株式会社が運営管理) / 「福活ファンド」投資事業有限責任組合

・朝日メディアラボベンチャーズ株式会社 / 朝日メディアグループ1号投資事業有限責任組合 無限責任組合員

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・UUUM <3990> [東証G]

・モイ <5031> [東証G]

・ANYCOLOR <5032> [東証G]

・ストリームメディアコーポレーション <4772> [東証G]

・エムアップホールディングス <3661> [東証P]

・THECOO <4255> [東証G]

発行者・募集情報

■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等

ミーチュー株式会社

福島県郡山市島二丁目43番12号2F

資本金:89,164,248円(2022年9月30日現在)

発行済株式総数:3,346株(同)

発行可能株式総数:20,000株

設立日:2014年2月3日

決算日:1月31日

■本新株予約権の発行者の代表者

代表取締役 小泉拓学

■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)

3,996個

■本新株予約権の払込金額

1個あたり 10,000円

■投資金額のコース及び個数

90,000円コース(9個)

180,000円コース(18個)

270,000円コース(27個)

360,000円コース(36個)

450,000円コース(45個)

900,000円コース(90個)

1,800,000円コース(180個)

2,700,000円コース(270個)

3,600,000円コース(360個)

4,500,000円コース(450個)

5,400,000円コース(540個)

9,900,000円コース(990個)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、9,900,000円コース(990個)を上限とする。

■申込期間

2022年10月29日~11月4日

■目標募集額

9,990,000円(上限募集額 39,960,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込み上限は29,970,000円とする。

■払込期日

2022年11月29日

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額999万円を以下の目的に充てる予定

エンジニア人件費 779万円

手数料 219万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額2,997万円(目標募集額999万円と上限募集額3,996万円との差額)を以下の目的に充てる予定

エンジニア人件費 1,750万円

マーケティング費用 587万円

手数料 659万円

■連絡先

ミーチュー株式会社

電話番号:03-6721-6693

メールアドレス:contact@mechu.chat

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

〈累計調達額 約2.4億円〉プラットフォーム手数料0%(*)を実現し、ファンの支援が直接クリエイターに届くファンコミュニティ「Mechu」(*ライトグレードの場合)

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