GEが決算受け軟調 再生可能エネルギー事業が苦戦=米国株個別

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2022年10月25日 23時06分

GE<GE>が軟調。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を下回った。一方、注目のフリーキャッシュフロー(FCF)は予想以上の黒字となった。

通期ガイダンスも公表し、1株利益は従来見通しを下方修正した一方、FCFは予想を若干上回る見通しを示している。キャッシュのパフォーマンスは好調だったものの、苦戦している風力発電事業におけるコスト増に加え、サプライチェーンや労働力に関する継続的な課題があること示した。

同社の再生可能エネルギー事業が直面している課題の深さを浮き彫りにしている。同社の風力発電機事業は、高インフレ、サプライチェーンの混乱、米国の政策転換によって目先の需要が伸び悩む中、昨年から大きく悪化した。この事業を安定させることは、2024年に予定されている同社の風力タービン、電力機器、グリッド事業の統合・分社化にとって非常に重要となる。

カルプCEOは声明で「分社化したエネルギー事業のGEベルノバは、電力事業が今年も成長軌道に乗り、再生可能エネルギーのリセットのために重要なアクションをとっている。米国の最近の法律や欧州のエネルギー危機のような外部要因は新しい脱炭素技術への投資を増加させ、GEベルノバをより長期的な成長に向けて位置づけるのを支援している」と述べていた。

(7-9月・第3四半期)

・1株利益(調整後):0.35ドル(予想:0.47ドル)

・売上高:184.4億ドル(予想:184.5億ドル)

航空:6%増(予想:20.3%増)

電力:20%増(予想:3.5%増)

ヘルスケア:4%増(予想:5%増)

再生可能エネルギー:41%減(予想:12.9%減)

・FCF(調整後):11.9億ドル(予想:3.2億ドル)

(通期見通し)

・1株利益(調整後):2.40~2.80ドル(従来:2.80~3.50ドルの下限)(予想:2.67ドル)

・FCF(調整後):約45億ドル(予想:43億ドル)

(NY時間09:52)

GE<GE> 72.72(-0.64 -0.87%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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