NY株式:NYダウは337ドル高、長期金利低下やドル安を好感
米国株式市場は続伸。ダウ平均は337.12ドル高の31836.74ドル、ナスダックは246.51ポイント高の11199.12で取引を終了した。予想を下回った住宅関連指標を受け景気後退懸念が強まり、寄り付き後、下落。その後発表された10月消費者信頼感指数も悪化したため長期金利が大幅に低下すると買いが強まり、上昇に転じた。金利低下に加えてドル安、さらに、決算への期待を受けてハイテク株も強く、相場全体を押し上げ、引けにかけて上げ幅を拡大し、終了。セクター別では、自動車・自動車部品や耐久消費材・アパレルが上昇した一方で、保険が下落した。
飲料メーカーのコカ・コーラ(KO)は、値上げが奏功し売り上げが増加、さらに、通年の見通しを引上げ上昇。自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)も第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回ったほか通年の見通し維持が好感され、上昇した。オンライン決済会社のペイパル(PYPL)は、オンライン小売のアマゾン(AMZN)が同社提供の送金アプリ、ベンモ利用を承認するとの期待に買われた。短文投稿サイトのツィッター(TWTR)は、電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)のマスク最高経営責任者(CEO)が28日までに買収完了すると宣言したことが好感され、上昇。スポーツジムを運営するプラネットフィットネス(PLNT)はアナリストの投資判断引上げで上昇した。一方で、格安航空会社のジェットブルー(JBLU)は第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を下回り、売られた。オフィス製品販売の3M(MMM)は、ドル高が売り上げを圧迫しているとし、今年に入り2度目の見通し引き下げが嫌気され下落。
検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)は取引終了後に第3四半期決算を発表。売上が予想を下回り時間外取引で大幅安となった。また、ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は決算で1株利益が予想を上回ったものの、ドル高が響きクラウドの伸びの低迷を警告し、売られている。
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《FA》