本日注目すべき【好決算】銘柄 テセック、サイボウズ、タカラバイオ (25日大引け後 発表分)

注目
2022年10月26日 7時01分

25日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

テセック <6337> [東証S]  ★今期経常を一転37%増益に上方修正、配当も30円増額

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比93.1%増の16.1億円に拡大して着地。半導体など電子部材の調達難が解消せず一部売上が未達となったものの、為替の急激な円安進行で採算が改善したほか、為替差益を計上したことが利益を大きく押し上げた。

併せて、通期の同利益を従来予想の18.5億円→28.3億円に53.0%上方修正。従来の10.4%減益予想から一転して37.0%増益見通しとなった。

業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の70円→100円(前期は80円)に大幅増額修正した。配当利回りは5.69%に上昇。

システムリサ <3771> [東証P]  ★上期経常を32%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.1億円→10.6億円に31.8%上方修正。増益率が8.4%増→42.9%増に拡大し、従来の2期連続での上期の過去最高益予想をさらに上乗せした。主要顧客である製造業のIT投資需要が堅調に推移するなか、ソフトウエア開発案件の受注が伸びたことが寄与。高収益率案件の増加に加え、プロジェクトの原価管理を徹底したことも上振れにつながった。

サイボウズ <4776> [東証P]  ★今期経常を一転黒字に上方修正

◆22年12月期の連結経常損益を従来予想の0.7億円の赤字→5.5億円の黒字(前期は14.6億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。投資予定費用の見直しを行い、人件費、広告宣伝費、オフィス関連費などが想定を下回ることに加え、サーバー機材の納品遅れによる減価償却費の減少も利益を押し上げる。

タカラバイオ <4974> [東証P]  ★上期経常を25%上方修正

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の87.2億円→109億円に24.9%上方修正。

減益率が38.7%減→23.5%減に縮小する見通しとなった。新型コロナウイルス第7波の影響を受けて関連する検査製品の販売が増加し、売上高が計画を17.1%も上回ったことが利益を押し上げた。

コロナ <5909> [東証S]  ★上期経常を2.2倍増益に大幅上方修正

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の4億円の赤字→6億円の黒字(前年同期は2.7億円の黒字)に上方修正し、2.2倍増益見通しとなった。石油給湯機で高効率・高付加価値機種の販売が増加したほか、エコキュートは旺盛な買い替え需要を取り込んだ。また、原材料価格の高騰に対し、製品価格への転嫁や経費削減を進めたことも上振れの要因となった。

エンプラス <6961> [東証P]  ★今期経常を32%上方修正、配当も10円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→86億円に32.3%上方修正。増益率が88.4%増→2.5倍に拡大する見通しとなった。サーバーや自動車関連向けを中心に、ICテスト用ソケットやバーンインソケットの販売が伸びることが寄与。遺伝子検査市場の拡大を背景にライフサイエンス製品が堅調に推移することに加え、為替の円安進行も追い風となる。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の50円→60円(前期は47.5円)に増額修正した。

NOK <7240> [東証P]  ★上期経常を34%上方修正、通期も増額

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の122億円→163億円に33.6%上方修正。原材料価格の高騰分を販売価格へ転嫁したことに加え、円安による採算改善や為替差益の発生なども利益を押し上げた。

併せて、通期の連結経常利益も従来予想の342億円→379億円に10.8%上方修正。減益率が25.9%減→17.9%減に縮小する見通しとなった。

ムサシ <7521> [東証S]  ★今期経常を一転14%増益に上方修正、配当も11円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の11.9億円→21億円に75.9%上方修正。従来の35.2%減益予想から一転して14.0%増益見通しとなった。上期に参議院選挙向けの選挙機器や投開票管理システムの販売が新製品の投入効果もあって大きく伸びたほか、文書のデジタル化事業も好調だったことが上振れの要因。

業績好調に伴い、今期の上期配当を従来計画の12円→23円(前年同期は18円)に大幅増額し、年間配当は35円になる。

松風 <7979> [東証P]  ★今期経常を17%上方修正・最高益予想を上乗せ

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の21.3億円→27.4億円に28.4%上方修正。これまでの積極的な拡販戦略が奏功し、海外で自社製品を中心に販売が堅調に推移するなか、円安による収益押し上げ効果や為替差益の発生などが利益を押し上げた。

上期業績の好調に伴い、通期の同利益も従来予想の36.9億円→43.2億円に16.9%上方修正。増益率が1.0%増→18.1%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

リョーサン <8140> [東証P]  ★今期経常を一転24%増益に上方修正、配当も50円増額

◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の68億円→100億円に47.1%上方修正。従来の15.9%減益予想から一転して23.7%増益見通しとなった。商材確保で市場ニーズを取り込み、幅広い分野で半導体などの販売が伸びることが寄与。円安によるプラス効果に加え、販管費の抑制も上振れに貢献する。

業績好調に伴い、年間配当を従来計画の100円→150円(前期は120円)に大幅増額修正した。配当利回りは6.40%に上昇。

グローセル <9995> [東証P]  ★今期経常を一転17%増益に上方修正

◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の7.5億円→11.5億円に53.3%上方修正。主要販売先の自動車分野と産業分野で半導体や電子部品の需要が高水準で推移するなか、利益率の高い製品などが伸びたことが寄与。円安による為替差益の計上も利益を押し上げた。

併せて、通期の同利益も従来予想の10億円→14億円に40.0%上方修正。従来の16.6%減益予想から一転して16.8%増益見通しとなった。

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