注目銘柄ダイジェスト(前場):大末建、KOA、カヤックなど

市況
2022年10月26日 11時50分

キヤノンMJ<8060>:3080円(-125円)

大幅反落。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は379億円で前年同期比42.0%増益となり、通期予想は従来の460億円から480億円、前期比20.9%増に上方修正している。ミラーレスカメラや交換レンズ、産業機器などが好調に推移。年間配当金も80円から85円に引き上げ。ただ、4-6月期決算発表以降に株価は水準訂正を果たしており、7-9月期の収益水準自体は低下していることで、出尽くし感も優勢のようだ。

大末建<1814>:1247円(-215円)

大幅反落で下落率トップ。前日に業績・配当予想の下方修正を発表しており、ネガティブなインパクトにつながっているようだ。上半期営業利益は従来予想の12億円から9.3億円に、通期では29億円から15億円、前期比44.6%減に下方修正している。着工時期の遅延、建設資材の急激な高騰による建築コストの上昇などが響く。つれて、年間配当金も従来計画の100円から60円に引き下げ、利回り妙味も後退する形へ。

KOA<6999>:2183円(-219円)

大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は56.1億円で前年同期比61.8%増益となり、第1四半期決算時に上方修正した数値50億円を上振れる着地に。主力の抵抗器の売上が大きく拡大し、用途別では自動車向けが伸長。ただ、通期予想は98億円、前期比71.3%増を据え置き、市場コンセンサスは会社計画を10億円程度上回る水準にもあり、サプライズは限定的との見方に。株価も高値圏にあったため、出尽くし感が先行のようだ。

山崎パン<2212>:1490円(-104円)

大幅反落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は16.4億円で前年同期比11.5%増益となったが、市場予想は5億円強下回ったとみられる。コスト増の影響による山パン本体の収益が想定よりも伸び悩んでいるようだ。通期予想の240億円、前期比30.7%増は据え置いているものの、円安の影響もあって第4四半期以降はさらなるコストアップが予想され、下振れ懸念が一段と強まる格好になっている。

郵船<9101>:2793円(-67円)

反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーウェイト」に格下げ、目標株価も4333円から2400円に引き下げている。コンテナ船運賃の低下を想定して業績予想を下方修正、23年3月期経常利益は1兆500億円、前期比4.7%増に引き下げ、会社計画をわずかに上回る水準とみている。24年3月期に関しても2558億円、同75.6%の大幅減益見込みに下方修正。

ログリー<6579>:1251円(-31円)

伸び悩みマイナス転換。18日にサイバーエージェント<4751>傘下のAbemaTV(東京都渋谷区)が運営する情報サイト「ABEMA TIMES」との連携を強化して戦略的パートナーシップを締結したと発表し、前日まで8連騰していた。値上がりを受けて投資資金が流入、買いが買いを呼ぶ展開となっており、本日も3月10日に記録した年初来高値を更新したが、伸び悩み前引け前にマイナス転換している。

グローバルセキュ<4417>:7600円(-30円)

もみ合い。医療用製品販売のシンリョウ(東京都豊島区)とともに、医療業界向けサブスクリプション型Webサービス「vCISO安心相談サービス(サイバーリスク保険付き)」の提供を開始したと発表している。対象は医療機関や調剤薬局、介護事業者。サイバーセキュリティ専門家にチャットで相談できる窓口や従業員教育用eラーニングなどのほか、サイバー被害を受けた際の対応費用補償が可能となる保険をパッケージ化した。

カヤック<3904>:859円(+57円)

大幅に続伸。連結子会社でeスポーツ総合商社のウェルプレイド・ライゼスト(東京都新宿区)の東証グロース市場への新規上場が承認されたと発表している。上場日は11月30日。上場に伴う新株発行に伴い、カヤックの所有割合は62.4%から57.8%に低下する予定。上場後も連結子会社として維持する。今後、グロース市場で求められる流通株式比率の充足を図るために必要があれば、株式の売出しを含む方法などを検討するとしている。

《ST》

提供:フィスコ

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.