ハーレーが決算受け大幅高 販売台数減少を価格引き上げで克服=米国株個別
ハーレー・ダビッドソン<HOG>が大幅高。取引開始前に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。バイク関連の売上高が予想以上に伸びた。出荷台数も予想を上回っている。通期のガイダンスも公表し、バイク関連の売上高は5-10%増を据え置いた。
アジアを除く全地域での販売台数の減少を価格引き上げで克服した。同社は電動バイクのハードワイヤー再建計画の一環として、コスト削減と在庫圧縮を行い、オートバイの価格を引き上げている。米市場での販売台数が減少する中で、価格引き上げでインフレ上昇を相殺し、増収と増益を確保することに成功した。
アナリストからは、「今回の結果は需要改善が依然としてまちまちであるものの、将来の収益拡大のための重要な柱であるバイク1台あたりの収益性の大幅な改善を示している」との評価も聞かれた。
(7-9月・第3四半期)
・1株利益(調整後):1.78ドル(予想:1.40ドル)
・売上高:16.5億ドル(予想:13.7億ドル)
バイク関連:14.4億ドル(予想:13.5億ドル)
金融サービス:2.21億ドル(予想:2.10ドル)
・粗利益率(調整後):34.1%(予想:30.9%)
・出荷台数:5万7100台(予想:5万4611台)
(通期見通し)
・バイク関連売上高:5~10%増
・バイク関連営業利益率:11~12%(予想:11.4%)
・設備投資:1.7~1.9億ドル(従来:1.9~2.2億ドル)(予想:1.91億ドル)
(NY時間13:29)
ハーレー・ダビッドソン<HOG> 41.52(+4.40 +11.85%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美