NY株式:NYダウは2ドル高、弱いハイテク決算が重し
ダウ平均は2.37ドル高の31839.11ドル、ナスダックは228.12ポイント安の10970.99で取引を終了した。9月の卸売在庫の伸びの鈍化や新築住宅販売件数の減少を受け景気減速を懸念した売りに、寄り付き後、下落。その後、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ減速見通しが強まり、長期金利がさらに低下したほか、クレジットカード会社、ビザ(V)の好決算を好感した買いが下値を支えダウは上昇に転じた。ナスダック総合指数は昨日引け後に発表された検索グーグルを運営するアルファベット(GOOG)やソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)の弱い決算に失望した売りに押され大幅安。セクター別では、エネルギーやヘルスケア機器・サービスが上昇した一方で、メディア・娯楽が下落した。
クレジットカード会社のビザ(V)は、第3四半期決算で強い消費支出が利益を押し上げ予想を上回り23年の見通しも達成可能との期待に、上昇。石油、天然ガス探査、開発サービス提供のハリバートン(HAL)はアナリストの投資判断引上げで上昇した。また、オートバイメーカーのハーレーダビッドソン(HOG)は四半期決算で内容が予想を上回り、上昇した。医療管理会社のユニバーサルヘルス(UHS)は第3四半期決算で調整後の1株利益が予想を上回り上昇。一方で、航空機メーカーのボーイング(BA)は四半期決算で防衛関連での損失が響き予想外の調整後損失を計上し、下落した。また、ソフトウエア会社のマイクロソフト(MSFT)は四半期決算で売上の伸びが過去5年間で最低となったほか、同社のクラウドサービス「AZURE」の売り上げに悲観的見通しを示し、下落。靴メーカーのスケッチャーズ(SKX)は第3四半期決算で1株利益が弱く、さらに悲観的な売上見通しが嫌気され、売られた。
ソーシャルネットワークプラットフォームを提供するフェイスブック(FB)運営のメタプラットフォームズ(META)は取引終了後に決算を発表。1株利益が予想を大幅に下回り時間外取引で売られている。
HorikoCapitalManagementLLC
《FA》