本日注目すべき【好決算】銘柄 航空電子、日立建機、富士通ゼ (26日大引け後 発表分)
26日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。
航空電子 <6807> [東証P] ★非開示だった今期経常は32%増で8期ぶり最高益、配当も10円増額
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比60.0%増の143億円に拡大し、従来予想の120億円を上回って着地。主力のコネクタ事業が堅調に推移したほか、航機事業が油田掘削向けセンサーの大幅な増加を背景に収益が大きく伸びたことが寄与。円安進行で為替差益が急増したことも利益を押し上げた。
併せて、非開示だった通期の同利益は前期比31.8%増の245億円と8期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示した。下期は自動車市場の回復を見込む。
業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の40円→50円(前期は35円)に増額修正した。
アルメタクス <5928> [東証S] ★上期経常を49%上方修正、通期も増額
◆23年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)を従来予想の1.6億円→2.3億円に48.8%上方修正。主力とする新設住宅用建材の底堅い受注やリフォーム用建材の営業活動による成果を背景に、売上高が計画を上回ったことが寄与。原材料を想定より安定した価格で調達できたことに加え、生産性の改善やコスト削減なども上振れに貢献した。
併せて、通期の同利益も従来予想の2.4億円→3.2億円に35.4%上方修正。減益率が40.0%減→18.8%減に縮小する見通しとなった。
日立建機 <6305> [東証P] ★今期最終を18%上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の連結最終利益は前年同期比11.9%増の356億円に伸びて着地。コンストラクション・マイニングの新車販売に加え、部品サービスを中心としたバリューチェーン事業が好調だったことが寄与。急激な為替の円安進行も大幅増益の要因となった。なお、第1四半期に発生した調達・物流の遅れによる事業影響は、第2四半期では大きく改善した。
併せて、通期の同利益を従来予想の570億円→670億円に17.5%上方修正。減益率が24.8%減→11.6%減に縮小する見通しとなった。今期業績の上方修正は7月に続き、2回目となる。
日ギア <6356> [東証S] ★上期経常を12倍上方修正
◆23年3月期上期(4-9月)の経常損益(非連結)を従来予想の2000万円の黒字→2億3000万円の黒字(前年同期は1億6900万円の赤字)に12倍上方修正した。バルブ・アクチュエーターの一部販売が遅れ売上高は計画を下回ったものの、販売価格の見直しや原価低減を進めたことに加え、研究開発費・設備投資の支出が第3四半期以降にずれ込むことで利益は大きく上振れする。
富士通ゼ <6755> [東証P] ★今期経常を10%上方修正
◆23年3月期の連結経常利益を従来予想の200億円→220億円に10.0%上方修正。増益率が75.4%増→92.9%増に拡大する見通しとなった。調達・生産・出荷オペレーションの正常化が着実に進展し、北米やインド向けを中心に空調機の販売が伸びる。販売価格の改善や海上運賃の高騰が落ち着いていることに加え、円安効果も利益を押し上げる。
シモジマ <7482> [東証P] ★上期経常を一転黒字に上方修正、通期も増額
◆23年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の1.8億円の赤字→5.9億円の黒字(前年同期は1.7億円の赤字)に上方修正。行動制限の解除で経済活動が回復し、想定以上に需要が伸びたことが要因。販管費の抑制も上振れにつながった。
併せて、通期の同利益も従来予想の6.7億円→14億円に2.1倍上方修正。増益率が76.3%増→3.7倍に拡大する見通しとなった。
株探ニュース