株価指数先物【寄り前コメント】 メタプラットフォームズ下落が重荷も、75日線をサポートに押し目狙いのスタンス

市況
2022年10月27日 8時16分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 27440 ±0 (±0.00%)

TOPIX先物 1918.5 ±0.0 (±0.00%)

シカゴ日経平均先物 27380 -60

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

25日の米国市場は、NYダウが小幅に上昇した一方で、 S&P500ナスダックは大幅に下落。9月の米新築住宅販売が前月比で減少に転じたほか、9月の米卸売在庫が0.8%増と前月の1.4%増から伸びが鈍化したことが嫌気され、売り先行で始まった。その後、カナダ銀行(中央銀行)が0.50%の利上げを発表し、前回の0.75%から上げ幅を縮めたことを受けて、米連邦準備理事会(FRB)も利上げペースを緩めるとの見方が強まった。長期金利が一時4.0%を下回ったことが買い材料視され、NYダウの上げ幅は一時330ドルを超え、ナスダックもプラスに転じる場面が見られた。

ただし、前日の取引終了後に予想を下回る決算を発表したアルファベット<GOOG>やマイクロソフト<MSFT>への売りが強まったほか、メタプラットフォームズ<META>、アマゾン・ドット・コム<AMZN>、アップル<AAPL>など大型テック株への売りが重荷となり、ナスダックは4営業日ぶりに反落、NYダウもほぼ変わらずで終えた。S&P500業種別指数はエネルギー、ヘルスケア機器・サービス、医薬品・バイオテクノロジーが上昇した反面、メディア、ソフトウエア・サービス、小売が下落。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は日中大阪比60円安の2万7380円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比10円高の2万7450円で始まり、2万7400円~2万7500円辺りでのこう着を継続。米国市場の取引開始後にリバウンド基調を強めると、一時2万7620円まで買われる場面が見られた。ただし、その後、米国市場が軟化したことから売り優勢となるなか、2万7370円まで下落。引けにかけて買い戻され、日中比変わらずの2万7440円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや売り優勢の展開が見込まれる。アルファベットとマイクロソフトの下落については、前日の時点で織り込む動きを見せていたが、時間外取引以上に下げていたため、織り込み不足との見方からショートが入りやすいだろう。また、メタプラットフォームズは5%を超える下落だったが、10-12月期の慎重な見通しが嫌気され時間外取引では20%近く急落しており、これが重荷となりそうだ。

FRBが利上げペースを緩めるとの見方により積極的にはショートを仕掛けてくる動きにはならないだろうが、大型テック株の決算で相場の転換が期待されていただけに、センチメントを冷ます格好となろう。ただし、日経225先物は一時2万7370円まで売られたものの、同水準に位置する75日移動平均線が支持線として機能していた。10月3日につけた安値2万5610円をボトムとした下値切り上げのトレンドを形成するなか、昨日は上値抵抗の75日線を突破したことで、チャート形状としては三角保ち合いを上放れつつある。そのため、大型テック株の動向は気掛かりながら、押し目狙いのスタンスでの対応となろう。

また、VIX指数は27.25に低下した。約1カ月ぶりの水準まで下げてきており、25.97辺りに位置している75日線を捉えてくる可能性がある。大型テック株の売りが強まるなかでも、FRBによる利上げペース縮小を想定したリバランスの動きは入りやすいとみておきたい。そのため、日経225先物はオプション権利行使価格の2万7375円~2万7875円でのレンジを想定。75日線を下回る局面では、その後のリバウンドを狙ったロングが入りそうだ。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.30倍に上昇した。値がさハイテク株の下げが重荷となる可能性はありそうだが、75日線が位置する14.28倍を下回る局面では、その後の切り返しを想定したNTロングのポジションを組成するタイミングになろう。

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