東京株式(前引け)=反落、米株先物堅調で下値抵抗力も発揮
27日前引けの日経平均株価は前営業日比52円44銭安の2万7379円40銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は5億4992万株、売買代金概算は1兆3744億円。値上がり銘柄数は474、対して値下がり銘柄数は1286、変わらずは77銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は目先利益確定の売りにやや押される展開となった。前日の米国株市場でハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が大きく下げたことを受け、投資家のセンチメントが弱気に傾いた。ただ、米株価指数先物が堅調な推移をみせていることや香港株をはじめアジア株市場が軒並み上昇していることなどを背景に、下値抵抗力も発揮している。個別ではプライム市場の7割にあたる銘柄が下落しているが、売買代金上位の半導体関連や電子部品株などが強い動きを示し、全体を支えた。
個別ではレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が高く、ソフトバンクグループ<9984>も堅調。キーエンス<6861>、SMC<6273>など設備投資関連も上昇した。日本電産<6594>もしっかり。カプコン<9697>が値を飛ばし、オムロン<6645>も高い。九電工<1959>、トビラシステムズ<4441>が大幅高に買われた。ソシオネクスト<6526>も物色人気に。半面、キヤノン<7751>が大きく売られ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。アサヒグループホールディングス<2502>なども値を下げた。信越ポリマー<7970>は急落、北國フィナンシャルホールディングス<7381>、ふくおかフィナンシャルグループ<8354>など地銀株に安い銘柄が目立つ。