注目銘柄ダイジェスト(前場):カプコン、キヤノン、エコモットなど

市況
2022年10月27日 12時00分

日立建機<6305>:2867円(+126円)

大幅続伸。前日に上半期決算を発表、営業利益は533億円で前年同期比38.7%増益となり、通期予想は従来の900億円から1060億円、前期比0.6%減に上方修正している。市場コンセンサスもやや上回る水準に。サプライチェーン混乱やロシアウクライナ問題の影響が想定よりも限定的として、主力の鉱山機械事業の売上前提を引き上げているようだ。為替前提が1ドル=130円であり、一段の上振れ期待も残る状況に。

カプコン<9697>:4100円(+295円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は219億円で前年同期比24.3%減益となっているが、第1四半期の同48.9%減から減益幅は縮小し、通期予想は480億円から500億円、前期比16.5%増に上方修正している。ほぼ市場コンセンサス並みの水準にまで引き上げられ、買い安心感が先行へ。6月に発売した『モンスターハンターライズ:サンブレイク』のほか、『新鬼武者2』や『バイオハザード RE:2』などの販売が好調なもよう。

航空電子<6807>:2138円(+88円)

大幅続伸。前日に上半期の決算を発表、営業利益は108億円で前年同期比17.3%増となり、従来予想の100億円を上回る着地に。未定としていた通期予想は220億円で前期比21.9%増としており、ほぼコンセンサス水準の見通しとしている。年間配当計画も従来の40円から50円に引き上げ、前期比15円の増配としている。国内外の産業機器市場の堅調な需要に加え、自動車市場の需要回復が見込まれることなどを好業績の背景としている。

富士通ゼ<6755>:3120円(+120円)

大幅反発。前日に上半期の決算を発表、営業利益は24.8億円で前年同期比51.6%減益となったが、会社計画は5億円程度上振れた。海上運賃の上昇や円安デメリットなどが減益要因となったが、価格転嫁などは順調に進んでいるもよう。通期予想は従来の170億円から180億円、前期比2.1倍の水準に上方修正、堅調な需要動向が確認されたことで、買い安心感が強まっているようだ。

キヤノン<7751>:3127円(-217円)

大幅続落。前日に第3四半期決算を発表、7-9月期営業利益は814億円で前年同期比38.7%増益となったが、市場予想は150億円程度下振れる着地になっている。プリンティングが期待値を大きく下回る状況とみられる。22年12月期見通しは従来の3760億円から3850億円、前期比36.6%増に引き上げているが、円安メリットが大きくなっている中では、修正幅は小幅にとどまったとの見方が優勢のようだ。

エコモット<3987>:464円(+37円)

大幅に3日続伸。JR東日本<9020>とKDDI<9433>が共同で提供している「空間自在ワークプレイスサービス」のシステム導入と運用支援業務を受託したと発表している。同サービスでは、離れていても同じ場所にいるかのようにチームでのコミュニケーションができるという。東京駅など複数拠点で利用可能な「空間自在ワークプレイス」と顧客の拠点に設置する「空間自在コネクター」の2プランを提供する。

カヤック<3904>:895円(+38円)

大幅に3日続伸。Papillon(名古屋市)の株式を取得し、子会社化すると発表している。異動後の所有株式数は100万株(議決権所有割合100%)、取得価額は非開示。Papillonは、eスポーツ大会開催ツールの「e-players」を東南アジアに向けて展開している。子会社化でeスポーツに関する両社のリソースや知見、ノウハウを組み合わせて世界水準のトーナメントプラットフォームをつくり、eスポーツ事業の海外展開に踏み出す。

リネットジャパン<3556>:584円(+16円)

大幅に3日ぶり反発。子会社で小型家電リサイクル事業を展開するリネットジャパンリサイクル(愛知県大府市)が、SGホールディングス<9143>傘下のSGムービング(東京都江東区)と業務提携したと発表している。使用済み家電を法律に基づいて正しく処分できる回収プラットフォームを共同で開設した。自治体のWebサイトや広報誌での案内を通じ、排出者の利便性向上と家電リサイクルの促進に寄与するサービスを提供する。

《ST》

提供:フィスコ

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