株価指数先物【引け後コメント】 FOMC失望でも、サポート機能すれば押し目狙いのタイミングになる公算も

市況
2022年11月2日 18時12分

大阪12月限

日経225先物 27640 -50 (-0.18%)

TOPIX先物 1936.0 -4.0 (-0.20%)

日経225先物(12月限)は、前日比50円安の2万7640円で取引を終了。寄り付きは2万7600円と、シカゴ日経平均先物(2万7590円)にさや寄せする格好で、売りが先行した。寄り付き直後に2万7550円まで売られた後は下げ渋り、前引けにかけて一時2万7690円と前日比変わらずの水準まで戻す場面も見られた。ただし、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果やパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言を見極めたいとのムードが漂うなか、祝日を控えて積極的にリスクを取る動きは限られた。そのため、リバランスに伴うショートカバーにより底堅さは意識されたものの、スキャルピングによる短期トレードさえも手控えられ、後場は2万7650円を挟んだ狭いレンジで推移した。

本日は上方修正を発表したソニーグループ <6758> [東証P]、TDK <6762> [東証P]が指数を下支えしたほか、香港ハンセン指数や中国上海指数が売り先行後に切り返すなか、後場に入りソフトバンクグループ <9984> [東証P]が強い動きを見せたことも指数の底堅さにつながったのであろう。NT倍率は先物中心限月で朝方こそ14.21倍まで低下したが、後場に入り一時14.28倍まで戻す場面もあった。14.22倍辺りに位置している75日、200日移動平均線がサポートとして機能した格好である。

ナイトセッションは日中比30円安の2万7610円から始まった。グローベックスの米株先物は主要な株価指数先物が小幅ながらプラス圏で推移している。FOMC通過後の米国市場の反応を見極めるなか、狭いレンジでの推移が継続しそうだ。

なお、日経225先物は5日線が切り上がりを見せており、2万7500円辺りで推移している。75日線は2万7450円辺りに位置し、同水準をキープできればセンチメントは悪化しないだろう。また、一目均衡表では雲上限を突破したが、雲上限は2万7330円辺りで横ばい推移となることから、イレギュラー的に下げたとしても雲上限でのサポートが機能するようであれば、陰転シグナルは発生しない。FOMCの結果を受けてショートが強まったとしても、サポートが機能するようであれば、押し目狙いのタイミングとなる可能性が期待されよう。

また、VIX指数は低下傾向を継続し、足元では75日線水準で攻防を見せている。こちらもFOMCの結果を受けてトレンドが出やすい位置にあるため、75日線水準から再び30.00を超えてくる動きとならなければ、押し目狙いのロング水準を切り上げてくる動きも意識されてきそうだ。

手口面では、日経225先物はABNアムロが2200枚、野村が610枚程度の売り越しに対して、BofAが2090枚、ゴールドマンが1000枚、JPモルガンが800枚程度の買い越しだった。TOPIX先物はBofAが3720枚、モルガンSが1670枚程度の売り越しに対して、ソジェンが2400枚、ゴールドマンが1640枚程度の買い越しだった。

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