NY株式:NYダウは146ドル安、雇用統計を警戒

市況
2022年11月4日 7時00分

米国株式市場は続落。ダウ平均は146.51ドル安の32001.25ドル、ナスダックは181.86ポイント安の10342.94で取引を終了した。週次失業保険申請件数が依然低水準で労働市場の健全性を証明したため金利高を警戒した売りに寄り付き後、下落。ダウは押し目買いや一部企業の予想を上回った決算を好感した買いに一時プラス圏を回復したものの、FRBのタカ派姿勢を懸念した売りやハイテクの売りに押され上昇は限定的となった。さらに、雇用統計の発表を控えた警戒感に主要株式指数は引けにかけて下げ幅を拡大し、終了。セクター別では、エネルギー、資本財が上昇した一方、ソフトウェアサービス、メディア・娯楽が下落した。

クルーズ船運営のロイヤルカリビアンクルーズ(RCL)は第3四半期決算でコロナ規制解除により予約が増えパンデミック始まって以来初めての黒字を計上、売り上げ見通しも予想を上回り、上昇。靴メーカーのクロックス(CROX)は第3四半期決算で、ドル高にもかかわらず国外の売り上げが強く予想を上回ったほか、通年の見通しを引き上げ、上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)は生産や出荷数を増やす計画が好感され、上昇。また、スポーツ用品メーカーのアンダーアーマー(UAA)や不動産ウェブサイト運営のジロー・グループ(Z)は四半期決算の内容が予想を上回り、買われた。動画配信のロク(ROKU)は第3四半期決算で損失が予想程悪化しなかったものの、第4四半期の見通しが弱く、売られた。配車サービスのリフト(LYFT)は総従業員の13%削減する計画を発表し、下落。

オンライン旅行サービス会社のエクスぺディア(EXPE)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を下回り時間外取引で下落している。一方、コーヒーチェーン運営のスターバックス(SBUX)は四半期決算で国内の売り上げが強く、内容や見通しが予想を上回り、上昇している。

HorikoCapitalManagementLLC

《FA》

提供:フィスコ

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