話題株ピックアップ【昼刊】:住友精化、ヤマハ発、レオパレス

注目
2022年11月8日 11時40分

■住友精化 <4008>  3,560円  +545 円 (+18.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位

住友精化<4008>は急騰。前日まで3日続伸と上げ足を強めていたが、目先物色人気が加速している。同社は高吸水性樹脂が収益の主力で、半導体用ガスなどにも注力しているが、7日取引終了後、23年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の70億円から110億円(前期比36%増)に大幅増額しており、これを材料視する形で投資資金が流入している。営業利益は17年3月期に達成した105億4100万円を5億円弱上回る見通しで、6期ぶりに過去最高を更新する。好業績を背景に、今期年間配当も従来計画の120円に80円上乗せした200円(前期実績は120円)に増額しており、これも買いを後押している。

■JCU <4975>  3,175円  +365 円 (+13.0%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位

7日に決算を発表。「上期経常は一転7%増益で上振れ着地」が好感された。

JCU <4975> [東証P] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.5%増の47.2億円に伸び、従来の7.4%減益予想から一転して増益で着地。

⇒⇒JCUの詳しい業績推移表を見る

同時に発表した「1.73%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。

発行済み株式数(自社株を除く)の1.73%にあたる45万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月8日から23年3月31日まで。また、今回取得した全株の消却を予定。

■チャームケア <6062>  1,165円  +126 円 (+12.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位

チャーム・ケア・コーポレーション<6062>が急伸し、一時17%を超す上げとなった。7日取引終了後に発表した23年6月期第1四半期(7~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比22.8%増の73億5200万円、最終利益が同37.9%増の3億6200万円だった。上期(7~12月)の業績予想に対する最終利益の進捗率は54%台に上るなど、堅調な業績を評価した買いが集まった。新型コロナウイルス感染拡大を受けた行動制限が緩和されたことなどを背景に、主力の介護事業で既存施設の入居率が改善した。新規施設の入居も順調に推移したという。なお、通期の業績予想は据え置いた。

■ヤマハ発動機 <7272>  3,495円  +335 円 (+10.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位

ヤマハ発動機<7272>は急伸し年初来高値を更新した。7日の取引終了後、22年12月期の連結業績予想について、売上高を2兆2000億円から2兆2700億円(前期比25.2%増)へ、営業利益を2000億円から2200億円(同20.7%増)へ、純利益を1450億円から1630億円(同4.8%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。業績の上方修正は8月に続き、2回目となる。損益分岐点経営により経費削減やコストダウン活動が想定以上に進捗し、コストアップの影響が小さくなる見通しに加え、前提となる為替レートを見直したことも寄与する。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高1兆6771億円(前年同期比23.1%増)、営業利益1741億8500万円(同12.6%増)、純利益1330億7300万円(同2.9%減)だった。

■レオパレス21 <8848>  315円  +29 円 (+10.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位

レオパレス21<8848>が急伸。上昇率は一時16%を超えた。午前8時30分、23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、最終損益が従来の計画だった10億円の赤字から、一転して37億円の黒字となって着地したようだと発表。これを材料視した買いが集まった。前年同期比では5.7倍の大幅増益となる。システム投資費用や将来に備えた物件メンテナンス費用が想定通りに消化されなかったことに加え、空室損失引当金の戻入れが発生。従業員の採用が計画に至らなかったことも販売管理費の抑制につながり、利益を押し上げた。通期の業績予想については、新型コロナウイルス感染症の影響や金融経済情勢の先行きが不透明であることを考慮し据え置いたが、今後修正が必要となった場合は速やかに開示するとしている。

■日立造船 <7004>  938円  +67 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率9位

7日に決算を発表。「上期営業が黒字浮上で着地・7-9月期は75%増益」が好感された。

日立造船 <7004> [東証P] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結営業損益は1.4億円の黒字(前年同期は14.1億円の赤字)に浮上し、通期計画の200億円に対する進捗率は0.7%となった。

⇒⇒日立造船の詳しい業績推移表を見る

■日本CMK <6958>  568円  +34 円 (+6.4%)  11:30現在

日本CMK<6958>が急騰、一時10%高の588円まで駆け上がった。自動車向けプリント配線板メーカーの最大手で、半導体不足に伴う自動車生産台数減少の影響は受けているものの、注力するパワートレイン・走行安全系向けの販売は好調な推移を示しており、足もとの業績は急改善している。7日取引終了後に発表した23年3月期上期(22年4~9月)決算では営業利益が12億4500万円(前年同期比3.1倍)に急拡大しており、逆風環境下にあってポジティブサプライズとなった。株価は10月に入ってから急速に下値を切り上げてきたが、きょうはマドを開けて5日移動平均線を上放れる形となっている。

■三信電気 <8150>  2,096円  +117 円 (+5.9%)  11:30現在

三信電気<8150>が急反発し年初来高値を更新している。7日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、売上高を1315億円から1556億円(前期比25.9%増)へ、営業利益を30億3000万円から62億円(同47.3%増)へ、純利益を21億円から33億円(同30.7%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を55円から105円へ引き上げたことが好感されている。半導体などの需給逼迫や円安基調に推移した為替相場も追い風となり、デバイス事業の業績が想定を上回って推移していることが要因としている。なお、年間配当予想は135円(前期100円)となる予定だ。同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高829億9400万円(前年同期比45.5%増)、営業利益42億4700万円(同3.2倍)、純利益21億6000万円(同2.7倍)だった。半導体の需給逼迫に起因した製品の納入遅延により、ソリューション事業の販売は低調だったものの、デバイス事業の好調が牽引した。

■ニチアス <5393>  2,334円  +122 円 (+5.5%)  11:30現在

7日に決算を発表。「今期経常を一転3%増益に上方修正・最高益、配当も4円増額」が好感された。

ニチアス <5393> [東証P] が11月7日大引け後(15:00)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比17.7%増の163億円に伸び、従来の13.6%減益予想から一転して増益で着地。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の88円→92円(前期は86円)に増額修正した。

⇒⇒ニチアスの詳しい業績推移表を見る

■ワタミ <7522>  941円  +40 円 (+4.4%)  11:30現在

ワタミ<7522>が続伸。8日付の日本経済新聞は「ワタミの2022年4~9月期は、連結営業損益が10億円前後の黒字(前年同期は30億円の赤字)となり、4~9月期として9年ぶりに営業黒字に転換したことが分かった」と報じた。宅配弁当事業が高齢化や在宅勤務で需要が伸びて牽引した、という。国内外食事業も赤字が縮小したようだ。同社は11日に決算発表を予定している。

■島津製作所 <7701>  4,025円  +160 円 (+4.1%)  11:30現在

島津製作所<7701>が大幅続伸で、10月7日ザラ場以来約1カ月ぶりに4000円台に乗せ、260円高の4125円まで上値を伸ばした。分析・計測器のトップメーカーで時価総額は1兆2000億円を超える大型株だが、きょうは大きくマドを開けて買われる異色展開をみせている。7日取引終了後に発表した23年3月期上期(22年4~9月)決算は最終利益が前年同期比20%増の245億円と大幅な伸びを達成し、上期の過去最高利益も更新したことで、これを手掛かり材料に投資資金が流入した。部材コストの上昇や中国主要都市のロックダウンなどによる逆風はあったものの、為替の円安効果が色濃く反映される格好となった。株価は8月以降大幅な調整を強いられていただけに、値ごろ感からの買いも入りやすかった。

■マルハニチロ <1333>  2,437円  +93 円 (+4.0%)  11:30現在

マルハニチロ<1333>がカイ気配で始まり、急速に戻り足を強めている。7日取引終了後、23年3月期の業績予想の修正を発表し、売上高は従来予想の9000億円から9700億円(前期比12%増)に増額。また、営業利益は240億円から270億円(同13%増)に上方修正しており、6期ぶりに過去最高利益を更新する見通しとなった。水産物が好調なほか、欧米向けにペットフードなども伸びており、マグロやブリの養殖ユニットの販売拡大も収益押し上げに貢献した。PERやPBRなど株価指標面で割安なほか、8月下旬以降は株価の調整局面が続いていたこともあり、値ごろ感からの買いも誘導している。

■VTホールディングス <7593>  500円  +14 円 (+2.9%)  11:30現在

VTホールディングス<7593>は続伸。7日の取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績について、売上高が1230億円から1260億円(前年同期比8.8%増)へ、営業利益が50億円から58億円(同33.6%増)へ、純利益が29億円から36億円(同56.2%減)へ上振れて着地したようだと発表しており、これが好感されている。自動車販売関連事業において、拡販に注力したことが奏功し新車・中古車ともに販売が堅調に推移したとしている。

■パイロット <7846>  5,180円  -590 円 (-10.2%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位

パイロットコーポレーション<7846>が急反落。7日の取引終了後に1~9月期決算を発表し、売上高は前年同期比11.1%増の841億600万円、営業利益は同7.8%増の157億3700万円だった。増収増益で通期に対する進捗も良好だったが、目先は材料出尽くしとみた売りが優勢となっている。「フリクション」など定番商品の販売が欧米など海外で堅調だった。海外子会社向けの出荷拡大の効果や為替の影響も寄与し、業績を伸ばした。なお、通期見通しは据え置いている。

■アイペット <7339>  2,890円  +500 円 (+20.9%) ストップ高買い気配   11:30現在

アイペットホールディングス<7339>はストップ高カイ気配。7日取引終了後、同社の完全子会社化を目的に、第一生命ホールディングス<8750>が1株3550円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。株価はTOB価格にサヤ寄せする動きとなっている。買い付け予定数は1099万381株(下限732万6900株、上限設定なし)で、買い付け期間は8日から12月20日まで。なお、TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は11月7日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

●ストップ高銘柄

ワンダープラネット <4199>  1,581円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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