株価指数先物【寄り前コメント】 ボリンジャーバンド+2σを上回る局面では、ロングで入ったとしてもポジションは抑えめ

市況
2022年11月9日 8時14分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 27880 -10 (-0.03%)

TOPIX先物 1957.0 -2.0 (-0.10%)

シカゴ日経平均先物 27880 -10

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

8日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。米中間選挙では与党・民主党が下院で少数派に転落すると見られており、増税や規制強化といった政策が成立しにくくなるとの見方から買い優勢の展開となった。また、ドル安や長期金利の低下なども買い安心感につながり、NYダウは11月2日につけた直近の戻り高値水準を上回った。S&P500業種別指数は半導体・同製造装置、素材、運輸が上昇した一方で、自動車・同部品、耐久消費財・アパレル、小売が下落。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比10円安の2万7880円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比30円安の2万7860円で始まり、その後は2万7850円~2万7940円辺りでこう着。米国市場の取引中盤にレンジを上放れ、一時2万8010円と節目の2万8000円を回復した。ただし、終盤にかけて2万7750円まで売られた後に再び切り返すといった荒い値動きとなり、2万7880円でナイトセッションの取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好で、小動きで始まることになりそうだ。ナイトセッションで一時節目の2万8000円を回復したことにより、日中の取引でも同水準を試してくる可能性はありそうだ。米中間選挙の結果は日本時間で午前8時から順次開票されるため、これを手掛かりとしたグローベックスの米株先物の動きに連動する形で、短期筋の売買が活発となりそうだ。

一方で、米中間選挙の結果を想定した先回り的な動きも入っていたと見られるため、結果判明を前にしたクローズの動きは意識しておきたいところである。また、テクニカル面ではボリンジャーバンドの+2σが2万8000円辺りに位置しているため、積極的な上値追いには慎重になりそうだ。さらに、市場の関心は10日に発表される10月の米消費者物価指数(CPI)に移るため、次第に慎重ムードが強まりやすいことも意識しておく必要がある。

なお、VIX指数は25.54と3営業日ぶりに25.00を回復した。75日移動平均線を下回っているものの、やや神経質にさせそうだ。とはいえ、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げペースを緩める可能性により、リバランスに伴うショートカバーは継続すると見ておきたい。そのため、利食いの動きを強めてくる局面では、押し目狙いのスタンスでの対応となろう。また、トレンドが強まり、イレギュラー的な動きも想定されるため、ボリンジャーバンドの+2σを上回る局面では、ロングで入ったとしてもポジションは抑えめとなろう。

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.