ディズニーが決算受け大幅安 広告収入の低迷と動画配信の損失が予想以上=米国株個別

材料
2022年11月9日 23時52分

ディズニー<DIS>が大幅安となっており、ダウ平均を圧迫している。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、ディズニー+の加入者は予想以上に増加したものの、1株利益、売上高とも予想を下回った。広告収入の低迷と動画配信の損失が予想以上だった。

ディズニー+加入者は1210万人の新規顧客を獲得したものの、ディズニー+を牽引する消費者向け直販部門は損失を計上。番組制作費の増加とグローバル展開のコストが重石となった。

同社のチャペックCEOは、ディズニー+が2024年度に黒字化するとの見通しを改めて示し、今後損失が縮小するとの見通しを示した。「ディズニー+の立ち上げから僅か3年での急成長は素晴らしいコンテンツ制作とサービスの国際展開に多額の投資を行うという戦略的決断の直接的な結果だ」と述べた。

今回の決算を受けてアナリストの目標株価の引き下げも複数伝わっている。「見通しの下方修正およびその低さを背景に、バリュ―ションに下振れリスクを見る。2023年度の売上高と利益のガイダンスは大半のセグメントで収益性が予想よりも低く、いくつかの分野では著しく低くなることを示唆している」との指摘も出ている。また、「動画配信事業のガイダンスを達成するためには、何らかのトレードオフを行わなければ困難と思われる」とも付け加えた。

(7-9月・第4四半期)

・1株利益(調整後):0.30ドル(予想:0.51ドル)

・売上高:201.5億ドル(予想:212.6億ドル)

メディア・エンターテインメント:127.3億ドル(予想:138.1億ドル)

パーク・リゾート・消費者向け製品:74.3億ドル(予想:75.9億ドル)

・営業利益:16.0億ドル(予想:20.7億ドル)

・ディズニー+加入者:1.64億人(予想:1.62億人)

・ESPN+加入者:2430万人(予想:2390万人)

・Hulu加入者:4720万人(予想:4720万人)

・ディズニー+ARPU:3.91ドル(予想:4.29ドル)

(NY時間09:38)

ディズニー<DIS> 88.61(-11.29 -11.30%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.