14日の米国市場ダイジェスト:NYダウは211ドル安、長期金利上昇を警戒

市況
2022年11月15日 7時48分

■NY株式:NYダウは211ドル安、長期金利上昇を警戒

米国株式市場は反落。ダウ平均は211.16ドル安の33536,70ドル、ナスダックは127.11ポイント安の11196.22で取引を終了した。連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事のタカ派発言を受けた金利上昇を警戒し、寄り付き後、下落。その後、ブレイナード副議長が利上げ減速が間もなく適切となるとの見通しを示すと警戒感も緩和し、上昇に転じた。しかし、戻り高値からは長期金利上昇を嫌気した売り圧力が強く、終盤にかけ再び大きく下落し、終了。セクター別では、医薬品・バイオテクが上昇した一方、不動産、自動車・自動車部品が下落した。

半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)はアナリストの投資判断引き上げが好感され、上昇。バイオのモデルナ(MRNA)は同社開発の対抗新型コロナ・オミクロンBA.5追加ワクチンが従来のワクチンに比べコロナ感染経験者に対し有効性が5倍高まると発表し、買われた。医薬品メーカーのバイオジェン(BIIB)やイーライリリー(LLY)はアルツハイマー型認知症治療薬開発において競合であるスイスの製薬会社ロシュが開発中の治療薬を巡る治験結果で有効性が見られなかったと発表したため、上昇。一方、オート麦飲料メーカーのオートリー(OTLY)は四半期決算で中国のコロナ規制やドル高が収益を圧迫したとし、予想以上の損失を計上し下落した。また、オンライン小売のアマゾン(AMZN)は早くて今週中にも創業以降最大規模となる1万人の雇用を削減する計画が報じられ、下落。玩具メーカーのハズブロ(HAS)はアナリストの投資判断引き下げで下落した。

バイデン大統領は中国の習主席との会談後の会見で、中国の台湾侵攻を巡り、差し迫った脅威があるとは思わないと述べた。

HorikoCapitalManagementLLC

■NY為替:ブレイナードFRB副議長が利上げペース減速示唆でドル買い一服

14日のニューヨーク外為市場でドル・円は140円74銭まで上昇後、139円65銭まで下落し、139円89銭で引けた。米連邦準備制度理事会(FRB)のウォラー理事が利上げの道のりは長いとタカ派発言したことやNY連銀の期待インフレ率の上昇で利上げの継続を織り込む長期金利上昇に伴いドル買いが優勢となった。その後、ブレイナード副議長が間もなく利上げペース減速が適切となると言及すると金利が伸び悩みドル買いはやや後退。

ユーロ・ドルは1.0298ドルから1.0359ドルまで上昇し、1.0327ドルで引けた。ユーロ・円は144円60銭から145円24銭まで上昇。ポンド・ドルは1.1814ドルから1.1711ドルまで下落後、一時1.1803ドルまで反発。ドル・スイスは0.9478フランから、0.9405フランまで下落した。

■NY原油:下落で85.87ドル、ドル安を意識した買いは一巡

NY原油先物12月限は下落(NYMEX原油12月限終値:85.87 ↓3.09)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は、前営業日比-3.09ドルの85.87ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは85.16ドル-89.84ドル。アジア市場の序盤で89.84ドルまで買われたが、ドル安を意識した買いは一巡し、ニューヨーク市場の終盤にかけて85.16ドルまで反落。85ドル台では押し目買い興味も観測された。通常取引終了後の時間外取引では主に85ドル台で推移し、上値の重い状態が続いた。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 37.76ドル -0.65ドル(-1.69%)

モルガン・スタンレー(MS) 89.81ドル -0.97ドル(-1.07%)

ゴールドマン・サックス(GS)382.36ドル -2.81ドル(-0.73%)

インテル(INTC) 30.35ドル -0.08ドル(-0.26%)

アップル(AAPL) 148.28ドル -1.42ドル(-0.95%)

アルファベット(GOOG) 96.03ドル -0.70ドル(-0.72%)

メタ(META) 114.22ドル +1.20ドル(+1.06%)

キャタピラー(CAT) 236.50ドル +0.01ドル(+0.00%)

アルコア(AA) 48.22ドル +0.56ドル(+1.17%)

ウォルマート(WMT) 138.39ドル -4.19ドル(-2.94%)

《ST》

提供:フィスコ

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