<マ-ケット日報> 2022年11月15日
15日の市場は日経平均が小反発。終値は前日比26円高の2万7990円だった。前日の米株安を受けて序盤は甘い展開。日経平均は昨日に先行して下げていただけにダウ平均ほどの下げとはならなかったが、買い材料に不足しておりその後プラス圏に転じても上値は重かった。寄り前に発表された7-9月GDP速報は事前予想(1.0%成長)を下回る-1.2%成長に。7-9月の企業業績は好調を維持していたが、マクロ指標がさえず全体を持ち上げるには物足りない数字だった。
昨日の米国市場は目先筋の利益確定売りが優勢となりダウ平均は3日ぶりに反落した。直近2営業日で1200ドル以上も上げた過熱感から週明けの米国株は小口売りに押される展開。この日は長期金利がじわりと上昇したことから金利に弱いナスダック指数の下落率が目立ってしまった。ただ、10月の消費者物価指数の動きはインフレの静かなピークアウトを示唆するものであったことは、今後の相場の下値を強くするものとなるだろう。
さて、東京市場は日経平均が先週にいったん2万8000円台を達成した後は気迷いの状態に。企業業績が好調でPER面の割安さから下値は堅そうだが、上値を買って行くマクロ的材料が乏しく、上げるにしても緩やかな基調が予想される。本日は香港など他のアジア市場も堅調で、時間外取引の米株先物もプラスで推移している。急な円高も一風しており外部環境はしばらく落ち着きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)