外為サマリー:139円30銭台で推移、ドル売りが先行するも持ち直す
16日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=139円37銭前後と前日の午後5時時点に比べて4銭程度のドル高・円安となっている。
15日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=139円28銭前後と前日に比べて60銭程度のドル安・円高で取引を終えた。10月の米卸売物価指数(PPI)が市場予想ほど上昇しなかったことを受けて一時137円68銭まで軟化したが、その後は米連邦準備理事会(FRB)のクック理事などが「インフレは高すぎる」との見解を示したことを手掛かりに下げ渋った。
ただ、FRBの利上げペース鈍化観測から積極的にはドルを買いにくく、この日の東京市場のドル円相場は軟調にスタート。ロシアのミサイルがポーランドに着弾したとの報道を背景とした地政学リスクの高まりで、安全通貨とされる円が買われている面もあり、朝方には再び138円73銭まで押される場面があった。とはいえ、この水準では押し目買い意欲も強く、その後は139円台前半に持ち直している。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0345ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0060ドル強のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=144円16銭前後と同80銭強のユーロ安・円高で推移している。