【クラウドファンディング】「競走」と「共走」による新しいランニングアプリ! グロースケイパビリティ、11月21日募集開始

経済
2022年11月16日 12時55分

新しい"チーム対抗型ランニングアプリ"を提供する株式会社グロースケイパビリティ(熊本市中央区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは11月21日19時30分開始を予定しています。

・ 普通株式型
・ 目標募集額:800万円、上限募集額:2200万円
・ エンジェル税制あり(優遇措置A)
・ みなし時価総額:1億2000万円
・ 類似上場企業:セレスポ、トゥエンティーフォーセブン、ドリコム、カヤック、THECOO、リンクバル、ミクシィ

※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算

ランニング人口は増加、しかし課題も…

グロースケイパビリティは「走力が近いユーザー同士が競い合う」「所属しているチームのランキングを競う」という2種類の"競い合い"を楽しむチーム対抗型ランニングアプリ「Run Crew(ランクルー)」を開発しています。

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(出典:FUNDINNO)

国内では2016年以降、ランニング人口が増加し、2020年には過去最多の約1055万人と推計されている(公益財団笹川スポーツ財団)一方で、コロナ禍の影響や居住地などにより、ランナーには「仲間の作りづらさ」「モチベーションにつながる競走の場の獲得」などの課題があると同社は考えています。

「Run Crew」では、これらの課題を解決するため、「ギルド(同社が作るチームの名称)」というチームに参加することでランニング仲間を獲得しながら、競走を楽しめるようなサービスを提供しています。

まず、アプリ内では、ユーザーがそれぞれの走力に従ってランク分けをされます。3週間の競走期間に運営サイドが設定するランクごとの課題に取り組み、同一ランク内で順位を競ってポイントを獲得。最終的には、所属メンバーの獲得ポイントの合計値で「ギルド」の順位を競うというものです。

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(出典:FUNDINNO)

所属する「ギルド」が高順位へランクインするためには、速いタイムのメンバーだけでなく、各ランクのメンバーがバランスよく所属していることが必須であるなど、初心者ランナーでも楽しめる仕組みを工夫。「Run Crew」のカギである(1)チームで競う仕組み(2)ランク分けを行う仕組みの2点については特許を申請しています。

同社によると、現状、このようなチーム対抗で走力を競うアプリは少なく、「走力が近いユーザー同士が競い合う」仕組みに至ってはほとんどないため、アプリの仕組み自体が同社の強みだとしています。


同アプリは2022年11月8日に正式リリース。基本無料で使うことができ、月額300円(税別)で広告が一切表示されないプランも選べます。累計アクティブユーザー数は2023年3月末までに約2500人を想定、リリース後、PRを行っていないオーガニックの数字で285人(11月9日時点)が登録し、「非常に良いスタートが切れた」といいます。

今後はインフルエンサーや大規模ランニングクラブとの連携、SNSでのキャンペーンなどを通じて、ユーザーの獲得を目指したい考え。その後は3段階にフェーズを分け、ランニングが習慣化されているユーザーからライトユーザー、学生などの幅広いユーザーまで獲得し、2029年にアクティブユーザー17万人以上を実現させたいとしています。

将来的には、ユーザーやギルド増加によるリーグ制の導入や、ランニング市場の大きな米国やカナダ、ケニア、エチオピアなどへの進出も検討しています。


困難な「ランク分けの仕組み作り」

現在、日本国内でジョギング・ランニング人口が増加している中、同社は、ランナーには2つの課題が生じていると考えています。

(1)ランニング仲間が作りづらい

ランナーの中には、ランニングクラブなどのサークルを通じて仲間を作る人もいますが、コロナ禍によって、対面での交流が難しくなったことで、ランニングクラブの開催が困難に。またそもそも、地方在住の場合、ランニング仲間を見つけづらい環境だといいます。

ランニングクラブではなく、ランニングアプリやSNSでランナー同士がつながることもありますが、ランニング実績などを写真に撮って投稿し、「いいね」を押し合う程度の交流にとどまり、お互いにコメントし合うほどの深い関係作りはできていないと同社は見ています。

(2)モチベーションの維持が難しい

ランナーにとって、大会出場はランニングに対するモチベーションを維持・向上する上で大きな要因になりますが、参加費用や時間がかかるため、アマチュアランナーが頻繁に出場できるものではなく、体調や天候の影響で出場できないこともあるほか、コロナ禍で多くの大会が中止になったといいます。

一方で、既存のランニングアプリは「走った距離」を競うものは存在しても、ランク分けの仕組み作りが難しいことから、ユーザーの「走る速度や順位」を競うものはほとんどないそうです(同社調べ)。

「ギルド」の上限は50人 自由参加も承認制もOK

同社の「Run Crew」は、かつて世界陸上で行われていた「マラソン団体戦(各国上位3人の合算タイムで競う競技)」に着想を得て開発。ランニング仲間を作りながら、チームで順位を競い合う新しいアプリで、iOSとAndroidに対応、2022年11月8日に正式版をリリースしました。

ベータ版を利用したランナーから最も要望が多かった、一部スマートウォッチとの連携対応も完了。同社は「Run Crew」の優位性として、「チーム対抗で順位を競う点」「個人間では同じ走力の人と競い合う点」を挙げています。

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(出典:FUNDINNO)

「ギルド」というチームは、ランナーが自由に作成してメンバーを集めることも、自分では作成せず、誰かが作った「ギルド」に参加することもできます。1ユーザーあたり、参加できる「ギルド」は1つで、「ギルド」の上限人数は50人です。

「ギルド」は誰でも参加できる自由参加制とするか、承認制とするかも自由で、後者の場合、知り合いだけのクローズドコミュニティーにすることもできます。

アプリ内では、同社が設定した課題(走った距離や速さを競うイベント)のクリア状況をもとに「Tier(ティア)」というランク分けを実施。Tierランクはビギナーからレジェンドまでの6種類で、アプリ内のマスターデータをもとに、それぞれの走力に合わせて飛び級や昇格、降格が自動で行われる仕組みです。

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(出典:FUNDINNO)

なお、課題をこなすイベント期間は、ランナーのモチベーション維持・向上を促すため、「ギルド走期間(競技期間)」「準備期間」が3週間サイクルで循環するよう設定しています。ギルド走期間では、以下の2つの競走を行います。

(1)同じ走力のランナー同士の競走

ランナーはギルド走期間中、ランクごとに設定された複数の課題にチャレンジします(例:ビギナーランク1キロの完走タイム)。各ランナーがその課題に挑み、タイムなどで順位を競いますが、ギルド走期間中は何度でも課題に挑戦でき、複数設定された課題にすべて取り組むこともできます。挑戦した課題の中で、最も成績の良いものが自分の「持ちポイント」です。

(2)ギルド間での競走

ギルドのポイントは所属メンバーがギルド走期間に集めたポイントの合計値で、そのギルドポイントによって、他のギルド間での順位付けを行います。どのレベルのランナーでも活躍の機会を得られるよう、同じギルド内で同ランクのメンバーが複数いる場合、上位2人のポイントのみがギルドポイントとして扱われる仕組みです。

ギルドとして順位を上げるためには、ただタイムの速いランナーを集めるのではなく、6つのTierランクのメンバーがバランスよく所属している必要があります。そのため、初心者ランナーでも、自分のランクに合わせて楽しみながらギルドに参加し、貢献することができるといいます。

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(出典:FUNDINNO)

同社は「ギルドの中で各メンバーが自分のランニングスキルを高めながら、その成果をアプリ内で競い、チームの順位に貢献するといった一連の仕組みによって、新しいポジティブなランニング体験を提供できればと考えています」としています。

また、「Run Crew」は単に速さを競うだけではなく、交流を活発にするためのさまざまな機能を搭載。「ギルドスレッド」機能は、ギルドメンバー同士で練習メニューやマラソン大会の情報などをスレッド上で話し合うことができ、一緒に走れる仲間を気軽に見つけられる「ウィズラン」機能は、出張先や旅行先などでランニングをする際に便利だといいます(リリース数カ月後に実装予定)。

さらに「トレード」機能では、他のギルドメンバーと自分のギルドメンバーを3週間限定でトレードし、他のギルドと交流しながら、自分のギルドに必要なTierランクのランナーを補充できます。

マネタイズは6つの方法で

同社はマネタイズについて、以下の6つを考えています。

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(出典:FUNDINNO)

(1)アプリでの収益

「Run Crew」は無料プランの場合、画面上に広告を表示させるほか、機能利用時に動画広告を流す予定です。これらの広告表示によって1ユーザー200~250円程度の広告収入を獲得できる見込みです。また、月額300円(税別)で、広告が一切非表示になる有料プランもあります。

(2)アフィリエイト

Amazonや楽天市場などに、会員ランクごとにランニングシューズのランキングなどを誘導。シューズ以外でも、「Run Crew」経由で購入すると、アフィリエイト収益を得られる仕組みとします。

(3)オンラインサロン機能による手数料

著名ランナーを招き、「プレミアムギルド」と呼ばれるランニングに特化したオンラインサロンを開設してもらう計画です。同アプリは走ったデータを取得しているため、所属する人の走り方や練習方法などに対して細かなアドバイスなどが可能だといいます。

オンラインサロンでは、主催者が月額費用を設定し、同社はシステム利用料としてその10%を得る予定です。

(4)スポンサー収益

「Run Crew」でためたポイントを商品と交換できる形を想定しています。スポンサー企業は、広告の一環としたユーザーへの商品提供に加え、新商品のテストなどにも利用できるといいます。

(5)企業向けサービス

企業の福利厚生の一環として、健康促進や他部署との交流活性化などの利用を想定しています。クローズドな環境を提供するシステムとして、社員数100人以上の企業をターゲットとして、システム利用料を得ることを計画しています。

(6)各種大会との連携による手数料

実際に開催される大会との連携も検討しています。個人での挑戦となりやすいマラソン大会に同アプリを使用することで、チーム間での競走も可能となり、大会出場者の新規獲得や参加へのインセンティブにつながると考えています。

インフルエンサー起用でユーザー獲得

同社はユーザーの獲得に向けて、以下の3つの施策を計画しています。

1つ目は、ランニング系のインフルエンサーの起用で、ランニング系YouTuberやインフルエンサーに、アプリ内でギルドを作ってもらうなどしてPRを依頼します。アプリリリース時にはすでに、4人とプロモーション活動を行うことが決定しています。

2つ目は、参加者1000人超の大規模ランニングクラブとの連携で、11月の正式版リリース後に参加表明もあり、連携が実現すれば、クラブ内から一定数のユーザーを獲得できると考えています。

3つ目は、SNSでのキャンペーンで、毎週~隔週の頻度で、SNSを活用したランニングシューズプレゼントキャンペーンの実施を検討しています。ツイッターなどでリツイートしてもらうことで、2次波及でユーザーを獲得したい考えです。

今後の成長に向けて

(1)フェーズ1で認知度アップ、企業向けサービスも

同社は今後について、3段階のフェーズを想定しています。

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(出典:FUNDINNO)

フェーズ1では、30~40代の市民ランナーをメインターゲットとしながら、「Run Crew」アプリの認知度拡大を図りたい考えです。それによって、2024年に1万以上のアクティブユーザーを獲得したいとしています。

フェーズ2では、ライトユーザーの獲得に移行し、2026年にアクティブユーザー数約4.8万を達成すべく、大手企業のスポーツ大会での利用や、福利厚生での提供などを行っていきたい考えです。

さらにユーザーが増え、ギルドの数が800~1000チーム程度となった段階で、リーグ制の導入も検討しています。Jリーグのように、上位リーグ・中位リーグ・下位リーグと分けることで、ユーザーの全体数が増えた中でも、競う楽しみを継続できる仕組みを整えたいといいます。

フェーズ3では、各セグメントに特化した大会を行うことで、より深いユーザー体験の提供を検討しています。中学、高校、大学、実業団に特化したオンライン大会を実施し、各世代の選手が新たな記録に挑戦できる機会を提供したい考えです。2029年にアクティブユーザー17万以上が目標です。

将来的には、日本以上のランニング人口を有する北米(米国やカナダなど)や、ランニングの盛んなアフリカ(ケニアやエチオピアなど)に進出することで、さらなるユーザー獲得を見込んでいます。

(2)将来的なEXITはバイアウトを想定

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(出典:FUNDINNO)

(3)2029年に累計17万人以上のアクティブユーザー数を計画

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(出典:FUNDINNO)

類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)

・セレスポ <9625> [東証S]

・トゥエンティーフォーセブン <7074> [東証G]

・ドリコム <3793> [東証G]

・カヤック <3904> [東証G]

・THECOO <4255> [東証G]

・リンクバル <6046> [東証G]

・ミクシィ <2121> [東証P]

発行者・募集情報

■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等

株式会社グロースケイパビリティ

熊本市中央区草葉町1番13ー302号トーカンマンション上通弐番館

資本金:3,000,000円(2022年10月6日現在)

発行済株式総数:30株(同)

発行可能株式総数:10,000株

設立日:2021年11月8日

決算日:3月31日

※発行者は2022年11月9日を効力発生日として、株主総会において1株を40株とする株式分割に伴う発行済株式総数の変更を決議している。効力発生後の発行済株式総数は1,200株となる。

■募集株式の発行者の代表者

代表取締役 髙橋大輔

■募集株式の種類及び数(上限)

普通株式 220株

■募集株式の払込金額

1株あたり 100,000円

■資金使途

・目標募集額達成時の資金使途内訳

調達額800万円を以下の目的に充てる予定

プロモーション費用 300万円

システム開発費 240万円

人件費(外注費) 84万円

手数料 176万円

・上限募集額達成時の資金使途内訳

上記に追加し、調達額1,400万円(目標募集額800万円と上限募集額2,200万円との差額)を以下の目的に充てる予定

人件費 600万円

システム開発費 300万円

プロモーション費用 192万円

手数料 308万円

■投資金額のコース及び株数

100,000円コース(1株)

200,000円コース(2株)

300,000円コース(3株)

400,000円コース(4株)

500,000円コース(5株)

1,000,000円コース(10株)

1,500,000円コース(15株)

2,000,000円コース(20株)

2,500,000円コース(25株)

3,000,000円コース(30株)

※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(5株)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、3,000,000円コース(30株)を上限とする。

■申込期間

2022年11月21日~11月27日

■目標募集額

8,000,000円(上限募集額 22,000,000円)

※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は17,000,000円とする。

■払込期日

2022年12月20日

■連絡先

株式会社グロースケイパビリティ

電話番号:070-3532-0502

メールアドレス:daisuke@growth-capability.com

※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。

ランニング仲間を作りながら同じ走力のランナー同士の速さを競う。"共走"による"競走"を楽しむチーム対抗型ランニングアプリ「Run Crew」

【タイトル】

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