NY株式:米国株式市場は反発、小売決算を好感

市況
2022年11月19日 8時31分

ダウ平均は199.37ドル高の33,745.69ドル、ナスダックは1.1ポイント高の11,146.06で取引を終了した。

予想を上回った小売企業の決算を好感し、寄り付き後上昇。その後、ボストン連銀のコリンズ総裁のタカ派発言を受けて長期金利が一段と上昇すると、金利高を警戒した売りに押され上げ幅を縮小。一方、景気減速の際に強いディフェンシブ株の買いが根強く、さらに、来週に感謝祭の連休を控えた買い戻しも強まり、プラス圏で終了。セクター別では、ヘルスケア機器・サービス、公益事業が上昇した一方、エネルギー、自動車・自動車部品が下落した。

履物販売会社のフット・ロッカー(FL)は第3四半期決算で既存店売上高が過去最高を記録した昨年からさらに増加したほか、通期見通しを引き上げ上昇。衣料品小売のギャップ(GPS)は第3四半期決算で年末商戦を控えた慎重な見通しを示した一方、売上高と利益が予想を上回ったことが好感され買われた。加工食品メーカーのコナグラ(CAG)や昨日引け後に好決算を発表した廉価アパレルのロスストアーズ(ROST)はアナリストの投資判断引き上げでそれぞれ上昇した。

家具阪大のウィアムズソノマ(WSM)はマクロ経済による不透明感が強く、見通しを示さなかったことが嫌気され下落した。また、暗号資産取引所のコインベース(COIN)は、直接的リスクではないが、同業FTX混乱の波及リスクを指摘し、アナリストが投資判断を引き下げ下落。イベント会社のライブネーション(LYV)は、傘下のチケットマスターに関してチケット販売を巡る独占疑惑について米当局が調査に乗り出したとの報道が嫌気され下落した。コンピューターメーカーのHP(HPQ)はアナリストの投資判断引き下げで下落。

ボストン連銀のコリンズ総裁は、0.75ptの利上げも依然選択肢にあるとの見解を示した。

(Horiko Capital Management LLC)

《YN》

提供:フィスコ

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