【↓】日経平均 大引け| 3日続落、米株安が重荷も売り一巡後は下げ渋る (11月29日)

市況
2022年11月29日 18時35分

日経平均株価

始値  27991.50

高値  28055.91(10:32)

安値  27899.98(09:22)

大引け 28027.84(前日比 -134.99 、 -0.48% )

売買高  11億5665万株 (東証プライム概算)

売買代金  2兆7238億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は3日続落、前日の米株安を受け下値模索

2.ゼロコロナに対する抗議活動など中国リスクを嫌気

3.中国や香港などアジア株堅調で売り一巡後下げ渋る

4.米株先物も頑強な値動きで市場のセンチメント改善

5.日経平均は下値抵抗力を発揮し2万8000円台で着地

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは前週末比497ドル安と4日ぶりに反落した。中国での新型コロナ対策への抗議活動が世界景気の悪化を招くとの懸念から売りが優勢となった。

東京市場では、総じて売り優勢の地合いとなり日経平均株価は続落したが、売り一巡後は下げ渋り終値で2万8000円台をキープした。

29日の東京市場は、朝方からリスク回避目的の売りに押される展開となった。前日の米国株市場では、中国で新型コロナウイルスの感染者数が再拡大するなか、同国のゼロコロナ政策による経済活動への悪影響に加え、同政策への市民の抗議活動を警戒する展開となり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅安となった。本日の東京市場でもこの流れを引き継ぐ形で買いが手控えられた。ただ、取引時間中は中国や香港株市場などをはじめ堅調なアジア株の動きを横にらみに下げ渋る展開に。米株価指数先物が頑強な値動きを示したことも市場センチメントの改善につながった。日経平均はいったん2万7900円近辺まで水準を切り下げた後持ち直し、大引けで2万8000円台をキープした。

個別では、本日も群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>だが株価は下値模索。エーザイ<4523>も大商いのなか大幅に値を下げた。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が安く、キーエンス<6861>、SMC<6273>も水準を切り下げた。多木化学<4025>が急落、アルヒ<7198>も大幅安。栗田工業<6370>、ゼンショーホールディングス<7550>なども売られた。シンクロ・フード<3963>も安い。

半面、ファーストリテイリング<9983>が逆行高、ソシオネクスト<6526>も堅調。東京海上ホールディングス<8766>もしっかり。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が値を上げ、三菱重工業<7011>も上昇した。資生堂<4911>も買いが優勢だった。日医工<4541>がストップ高に買われ、フィックスターズ<3687>は商いをこなして値を飛ばした。ベクトル<6058>が物色人気となったほか、イトーキ<7972>の上げ足も目立つ。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、資生堂 <4911>、テルモ <4543>、住友鉱 <5713>、NTTデータ <9613>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約59円。うち48円はファストリ1銘柄によるもの。

日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、SBG <9984>、東エレク <8035>、ダイキン <6367>、アドテスト <6857>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約75円。

東証33業種のうち上昇は10業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)空運業、(3)非鉄金属、(4)銀行業、(5)石油石炭製品。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)金属製品、(3)輸送用機器、(4)電気機器、(5)パルプ・紙。

■個別材料株

△佐田建 <1826> [東証S]

22万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△ユビAI <3858> [東証S]

量子コンピューター関連で再脚光。

△Jテック・C <3446> [東証P]

パワー半導体向け研磨法のノウハウ供与契約を阪大と締結。

△Aiming <3911> [東証G]

UUUM <3990> [東証G]子会社などと新作スマホゲーム共同開発。

△石原産 <4028> [東証P]

いちよし証券がフェアバリュー引き上げ。

△ブレインズ <4075> [東証G]

デンソー <6902> [東証P]と作業分析ソリューション導入に向けた実証実験。

△リボミック <4591> [東証G]

軟骨無形成症治療薬「RBM-007」での症例登録。

△新東 <5380> [東証S]

12月末を基準日として1株を2株に株式分割。

△プラザクリエ <7502> [東証S]

30万株を上限とする自社株買いを実施へ。

△エフ・コード <9211> [東証G]

ウエブ接客ツール「KaiU」事業取得を材料視。

▼多木化 <4025> [東証P]

バカマツタケ商業生産設備の着工を延期。

▼エーザイ <4523> [東証P]

認知症薬候補「レカネマブ」で2例目の死亡が報告と伝わる。

東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)日医工 <4541>、(2)Fスターズ <3687>、(3)ベクトル <6058>、(4)イトーキ <7972>、(5)オロ <3983>、(6)テラスカイ <3915>、(7)ネクシィーズ <4346>、(8)DDHD <3073>、(9)トレファク <3093>、(10)GDO <3319>

値下がり率上位10傑は(1)多木化 <4025>、(2)エーザイ <4523>、(3)アルヒ <7198>、(4)理計器 <7734>、(5)Fブラザーズ <3454>、(6)栗田工 <6370>、(7)日産東HD <8291>、(8)ジャステック <9717>、(9)ジャムコ <7408>、(10)リズム <7769>

【大引け】

日経平均は前日比134.99円(0.48%)安の2万8027.84円。TOPIXは前日比11.34(0.57%)安の1992.97。出来高は概算で11億5665万株。東証プライムの値上がり銘柄数は509、値下がり銘柄数は1246となった。東証マザーズ指数は803.32ポイント(2.09ポイント高)。

[2022年11月29日]

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