クラウドストライクが決算受け大幅安　顧客企業がＩＴ予算を縮小＝米国株個別

サイバーセキュリティのクラウドストライク<CRWD>が大幅安。前日引け後に８－１０月期決算（第３四半期）を発表し、１株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、第４四半期の１株利益の見通しを上方修正したほか、通期の１株利益の見通しも上方修正した。

ただ、株価は大幅安。第３四半期の新規の年ベース純経常収益（ＡＲＲ）が予想を下回ったほか、第４四半期の売上高見通しが予想を下回ったことが嫌気されている。

カーツＣＥＯは「マクロ環境の逆風が強まり、小規模顧客との販売サイクルが長くなり、一部の大規模顧客が複数のサブスクリプション開始日を選択する原因となった」と述べた。

アナリストも「顧客企業がＩＴ予算を縮小する一方、景気減速の中で取引成立に時間がかかるなど、マクロ環境の逆風が追い打ちをかけ始めている」と指摘している。

（８－１０月・第３四半期）

・1株利益（調整後）：0.40ドル（予想：0.31ドル）

・売上高：5.81億ドル（予想：5.74億ドル）

サブスク：5.47億ドル（予想：5.46億ドル）

プロフェッショナル・サービス：3350万ドル（予想：3040万ドル）

・年ベース経常収益（ARR）：23.4億ドル（予想：23.5億ドル）

・新規の年ベース純経常収益（ARR）：1.98億ドル（予想：2.09億ドル）

・サブスク会員数：2万1146件（予想：2万1357件）

（１１－１月・第４四半期見通し）

・1株利益（調整後）：0.42～0.45ドル（予想：0.34ドル）

・売上高：6.19～6.28億ドル（予想：6.35億ドル）

（２３年度通期見通し）

・1株利益（調整後）：1.49～1.52ドル（従来：1.31～1.33ドル）（予想：1.33ドル）

・売上高：22.2～22.3億ドル（予想：22.3億ドル）

（NY時間09:35）

クラウドストライク<CRWD>　110.52（-27.48　-19.91%）

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美