株価指数先物【寄り前コメント】 OP権利行使価格2万8250円~2万8500円のレンジ推移を想定、ボリンジャーの+2σ水準が再び意識されてくる

市況
2022年12月1日 8時20分

大阪12月限ナイトセッション

日経225先物 28370 +330 (+1.17%)

TOPIX先物 1994.5 +4.5 (+0.22%)

シカゴ日経平均先物 28370 +330

(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

30日の米国市場は、 NYダウ S&P500 ナスダックの主要な株価指数が上昇。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えるなか、足元でのFRB高官らの相次ぐタカ派発言が警戒されて、NYダウは一時268ドル安まで売られる場面も見られた。その後、パウエルFRB議長が講演で、12月の米公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅を0.5%に縮小する用意があるとの考えを示した。利上げペースの減速期待が高まるなか、米長期金利は3.6%台と前日の3.74%から低下し、大型テック株や半導体株を中心に幅広い銘柄が買い戻された。S&P500業種別指数はすべてのセクターが上昇し、自動車・同部品、半導体・同製造装置、メディア、ソフトウエア・サービス、テクノロジー・ハード・機器の強い動きが目立った。

シカゴ日経平均先物(12月限)清算値は、日中大阪比330円高の2万8370円で終えた。日経225先物(12月限)のナイトセッションは日中比20円高の2万8060円で始まり、その後は2万8050円~2万8130円辺りの狭いレンジで推移。米国市場の取引開始後に一時2万7970円まで売られたものの、FRB議長の講演内容を受けてショートカバーが強まった。終盤にかけて強い基調を継続するなか、一時2万8380円まで買われ、2万8370円とナイトセッションの高値圏で取引を終えた。

日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。前日には上昇トレンドラインの下限となる25日移動平均線までの調整を見せていたこともあって、理想的なリバウンドの動きである。

NYダウはFRB議長の講演後に安値から1000ドル切り返した格好であり、ナスダックは25日線を支持線としたリバウンドにより、上値抵抗線として意識されていた75日線を突破した。半導体SOX指数が5%を超える上昇となったこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価をけん引する格好となろう。

日経225先物は5日線とボリンジャーバンドの+1σが位置する2万8200円水準を突破してきたことで、同水準が支持線として意識され、ボリンジャーバンドの+2σが位置する2万8570円辺りをターゲットとしたセンチメントに向かわせる可能性がある。そのため、オプション権利行使価格の2万8250円~2万8500円でのレンジ推移を想定する。

12月1日に10月の米個人消費支出(PCEコア)、2日には11月の米雇用統計の発表を控えていることもあり、買い一巡後は次第にこう着感を強めてくる可能性はあるが、オプション権利行使価格の2万8000円~2万8250円のレンジでは押し目狙いのロングスタンスでの対応としたい。

VIX指数は20.58に低下。一時11月24日につけた20.31まで下げる場面も見られた。重要な経済指標の発表を控えていることもあり、一気に20.00といった流れにはならなかったものの、リスク選好に向かわせやすい水準となる。

なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.09倍に上昇した。11月28日に一時14.00倍を割り込んだ後は、NTショートのリバランスが継続している。本日は日経平均型優位の展開が見込まれるなか、リバランスに伴うNTロングに向かわせよう。

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